中央銀行総裁の醜聞尽きず: 紙幣への署名は本物?

2024年01月22日付 Cumhuriyet 紙
中央銀行ハフィゼ・ガイェ・エルカン総裁について出ているスキャンダルに新たなものが加わった。共和人民党ブルハネッティン・ブルト副党首は、エルカン総裁が200リラに行った署名とアメリカで使用していた署名の間に全く類似性がないと述べた。

トルコ中央銀行ハフィゼ・ガイェ・エルカン総裁とその家族に関するスキャンダルが世論を揺るがしている。

先週、トルコ中央銀行のエルカン総裁について、父親のエロル・エルカンが銀行職員を辞めさせ、中央銀行の福利施設を閉鎖しその職員たちを家族に奉仕させていたとの訴えが明らかになった。

次いで、エロル・エルカンが銀行の職員に平手打ちをし、さらにイズミル県オズデレにある中央銀行の所有のキャンプ場を地震後に私的使用にしたという訴えも話題になった。

エルカン総裁とその家族は会見を行い、スキャンダルが嘘であり、法的措置を取りはじめたと述べた。

■エルカン総裁は偽の署名をしたのか

共和人民党ブルハネッティン・ブルト副党首は、2023年12月7日に市場に流通し始めた200リラの新紙幣にある中央銀行ハフィゼ・ガイェ・エルカン総裁の署名が本当の署名ではないと述べた。

共和人民党ブルト副党首は、新たな200リラにあるエルカン総裁の署名とアメリカで使用された署名との間に全く類似性がないと主張した。

ブルト副党首は、次のように述べた。

「最近、頻繁に議論されている中央銀行を私物化していると言われる中央銀行ハフィゼ・ガイェ・エルカン総裁の署名により、2023年12月7日に200リラの新紙幣が市場に出回った。

お金は、国の力と名誉を象徴する。もちろん、疑うべくもなくお金は私達国民の名誉である。しかし、中央銀行ハフィゼ・ガイェ・エルカン総裁が200ドルにした署名とアメリカで当人が使用した署名との間に全く類似性がない。中央銀行総裁は、私達の名誉の象徴であるお金に偽の署名をした。これがお金の上の署名...。これがアメリカで使用された署名。全く類似性がない。

さらに、中央銀行総裁は、新年のお祝いカードでもまた古い署名を使用している。つまり、偽の署名で200リラ紙幣が流通を始めてから、ちょうど24日後。お尋ねしたい。あらゆる場所で違う署名を用いているのか。署名がもし変わったなら、このことを公証人を通じて行ったのか。名誉の象徴であるお金になぜ別の署名をする必要があったのか。」


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翻訳者:新井慧
記事ID:57185