エルズィンジャン金鉱鉱山崩壊事故、これほどの亀裂が!

2024年02月18日付 Cumhuriyet 紙

エルズィンジャン県イリチ郡の鉱山で起きた地崩れに関して、地崩れ発生の数時間前に鉱山作業員が撮影した浸出区域の亀裂写真が、専門家の報告書に証拠として掲載された。

エルズィンジャン県イリチ郡チョプレル村の採鉱現場で2月13日に発生した地崩れに関し、司法および行政的な調査が続いている。

この調査の枠組みで、地崩れ発生日の午前に鉱山作業員らが撮影した浸出区域の亀裂の写真が、専門家報告書のなかで証拠として使用された。

写真からは、ヒープリーチング(湿式精錬)を行っていた区域に堆積した土壌に深い亀裂が走っている様子が写っている。

アルパルスラン・バイラクタル・エネルギー天然資源大臣は、採鉱現場のある地域で記者会見に臨み、事故当日、作業員が亀裂の存在を確認して関係者に警告し、その後、避難したという情報が正しいのかどうかという記者からの質問に対し、「その件については我々もここで知った。同地域の作業員が避難したのは事実で、その後、彼らのうち9名が管理のために現場に戻り、その際に事故に巻き込まれたのも残念ながら事実だ」と述べた。

■予備報告書は亀裂が無視されたと強調

エルズィンジャンの採鉱現場を、労働安全専門家、環境、地質、土木、農業エンジニアからなる委員会メンバーが視察した。専門家の予備報告書は、現場では「ヒープリーチング区域の亀裂に対して適切な予防策を講じなかった」酸化工程管理者を含む5名に主な過失があると明らかにした。

同報告書は、ヒープリーチングをおこなっていた区域で午前中に生じた亀裂が採鉱現場へ問題を引き起こす可能性に対し、工程管理部長代理が権限者として軽率な行動をおこなったと判断し、事故発生の主な過失が当該人物にあると結論づけられた。

同じく、酸化工程管理者が、発生した亀裂が大きなリスクを生じさせることを認識していながらこれを無視したのは、権限者として危険なふるまいであるとし、当該人物にも事故の主な責任があると記載された。

さらに、酸化工程の主任技術者に対し、ヒープリーチングをおこなっていた区域で発生した亀裂について、労働安全の専門家から何度も警告を受けていたにも関わらず、溶液を流し、ヒープリーチング区域での溶液の流れる速度を加速させたこと、亀裂が一定程度に達しているのを目にしていたにもかかわらずこれを無視したこと、リスクがある状況だと知っていながら同区域からの避難の判断を軽視し、作業員の生命の安全を危険にさらしたこと等が明らかだと強調された。そして当該人物にも事故の主な過失があると結論づけた。

■捜査で容疑者6人逮捕
鉱山での地崩れについて共和国エルズィンジャン検察が実施した捜査で、同地企業のカナダ人経営者J.R.G.を含む容疑者6人が逮捕された。容疑者2人は司法的統制を条件に釈放された。


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翻訳者:原田星来
記事ID:57372