エルドアン、年金受給者へのバイラム・ボーナス支給日程発表

2024年03月17日付 Cumhuriyet 紙
(速報)公正発展党のレジェップ・タイイプ・エルドアン大統領がトルコ共和国建国100年を記念する労働者イフタール(断食明けの食事)会で演説。エルドアン大統領は、「年金者へのバイラム・ボーナスは4月2~5日の間に口座に入金される」と述べた。

エルドアン大統領の演説内容の要点は以下の通り。


「我々は愛する人々、親戚たち、仲間たちとともにイフタールの喜びを分かち合っているが、ガザでは今、言葉にもできないような人類の悲劇が起きている。イエメン、シリア、スーダン、新疆、アフガニスタンをはじめとした、我々と心の距離が近い国々では人々が大変な日々を過ごしている。

■「どのように闘ってきたかを知っている」

ラマザンを迎え、我が国民がガザをはじめ抑圧されている地域への援助を強化していることを喜ばしく思う。私は若いときにİETT(イスタンブル電力・路面電車・トンネル事業局)で労働者として働きはじめた。だから汗を流す労働者が、生計を立てるために、そして必要なものを手にするためにどのような苦労を経験するか知っている。労働に対する正当な対価を受け取ることの重要性も認識している。我々がその足跡を辿る先人達も、労働者に権利が与えられるよう常に注意を払ってきた。だからこそ我々の歴史や文化には無数の模範的な実践がある。我々も、職務にあたってきた各地で従業員の権利が行き渡るよう努めてきた。1977年の非難すべき事件(血のメーデー事件)を記憶されるべき公休日として宣言することで、我々は労働者との団結を示した。この点に関しては、近年での(コロナ)感染症、戦争、不況、震災にもかかわらず、我々は妥協することはしなかった。2024年もこの感覚を持ち続けたい。我々は、不況によって従業員が受ける経済的負担を最小限に抑えるよう努めている。最低賃金は1万7000トルコリラ(約79000円)となった。つまり前年同期比100%増であり、さらに支援金として700TL(約3200円)の支給を続けた。

■「年金者へのバイラム・ボーナスは4月2~5日に入金」
さらに公務員月給もインフレによる差で50%近く増額させた。年金受給者数は増加の一途だが、年金受給者の条件に重要な調整を行い、ボーナス支給を通じて彼らとバイラムの喜びを分かち合い、年金者ひとりに一回5000TL(約23000円)を支払った。今年もボーナスを50%増額させた。このボーナスは4月2日から5日の間に年金者の口座に入金される。

労働者を守ることは労働の報酬と同じくらい重要で、この件に関して今期、労働組合は安堵のため息をついた。公務員間の組合結成率は74%に達しているし、我々はあらゆる会議の折に新たな可能性を持ち込んで公務員の権利を向上する取り組みを続けている。あらゆる前向きな一歩にはつきものだが、これに関しても野党からの横やりがある。

例えば月あたり538TL(約2500円)を支払うべく調整していたが、主要野党の申し入れで取り消された。これで200万人を超える公務員の月給が345TL(約1600円)減となる。これは我が国の公務員にとって8880TL
(約41000円)の損失を意味する。野党はこの件を憲法裁判所に持ち込み、さらにカットしようとしている。彼らは広場でわめき散らすうえに、頻繁に法廷に出ることも遠慮しない。そのような過ちを犯す責任者には、必要な回答を出さねばならない。


■「初めて追加的指標を示した」
我々は3600ポイント分の評価指標を追加し、これにより公務員530万人の追加的指標が新たに決定されることとなった。また全公務員の評価指標を600ポイント増やし、補助サービスに従事する職員にも初めて追加的指標評価が導入される。そして、この枠組みを拡大するという約束を来期に実行する。

労働界の各代表らとともに労働評議会を開催したのは2019年が最後だった。「次の一世紀」というテーマで第13回評議会の開催を計画している。」


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翻訳者:原田星来
記事ID:57517