エジプト:映画スタジオで大火災
2024年03月16日付 al-Quds al-Arabi 紙
■エジプト首都のウムラーニーヤ地区にあるアフラーム・スタジオが大規模な火災により焼失
【カイロ:本紙】
今日土曜日未明、エジプトで最も歴史ある映画スタジオであるアフラーム・スタジオで大規模な火災が発生した。
30台の消防車が火災を鎮圧、消火し、近隣の住宅への延焼を防いだ。
4棟の建物から住民が避難した。検察は捜査を開始し、出火原因を特定するための犯罪研究所の専門家の派遣と、損失額を見積もるための委員会の設置を命じた。
アフラーム・スタジオのあるハーティム・ムルサリーン通りでは当時、近隣の敷地への延焼を懸念して緊張が広がり、あたりでは消防車や救急車のサイレンが響き渡った。
治安部隊の捜査により、火災はアーティストのムスタファー・シャアバーンが主役のドラマ「親分」のロケ現場で発生したことが明らかになった。
今日が撮影の最終日だったが、撮影は火災発生の数時間前に終了していたと発表された。
これに関して、エジプト俳優組合のアシュラフ・ザキー理事長は火災現場に確認をとり、声明で同ドラマの役者は全員無事で、誰も負傷していないと保証した。
アフラーム・スタジオは、エジプトで最も歴史ある映画スタジオの 1 つで、1944 年にギリシャ人のアバプフロス・アブラモシスとパリス・ベルビスにより27,000 平方メートルの敷地に設立された。ステージ、上映室、レコーディング施設、フィルム現像作業所が備わっていた。
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翻訳者:藤井孝成
記事ID:57520