住民10戸の村の村長選挙、結果はドイツ在住者次第

2024年03月24日付 Hurriyet 紙

バトマンにある10戸からなるヨルヴェレン村では3月31日に行われる統一地方選挙で、投票する予定の有権者37人のうち20人がドイツ在住である。2人の候補者が競い選出される村長は、村に戻る有権者の票次第で決まるだろう。

バトマンの県中心に属する、ヤズィーディー教徒が住むヨルヴェレン村で、35年間にわたって競合者なしで村長を務めたメフメト・アルジュ氏が昨年亡くなった。後任には指名を受けてある役人が村長として職務を始めた。10戸からなるその村では、3月31日に行われる地方選挙でジェンギン・クイ氏とハサン・ギイ氏が村長候補となっており、37人の有権者がいる。しかしその37人のうち20人はドイツ在住である。新村長は選挙期間か夏季休暇に村に戻る有権者の票次第で決まるだろう。候補者の一人、ジェンギズ・クイ氏は、来週ドイツから有権者が村へ来始めると述べた。

◾️「村の問題がある」

ジェンギズ・クイ氏は、35年にわたって村で村長を務めたメフメト・アルジュ氏が昨年に亡くなり、指名で代わりに役人が任じられたと説明し、「今、我々は地方選挙を控えている。我々の村の選挙権を持つ有権者はヨーロッパにいる。有権者の大部分はドイツで暮らしている。我々の注目はヨーロッパにいる有権者にある。村長への立候補は最終日まで可能である。我々の村には現在6~7家族が住んでいる。選挙権を持つ人の半数以上はヨーロッパに住んでいる。我々は、次の日曜日に行われる選挙で選挙権を持つ人々が投票所へ来てくれることを期待している。

我々の村には積み重なるいくつかの問題がある。これらの問題の解決のために、今こそ新しい村長が取り組む時だ。村長へだれが立候補しようが、我々には一つの望みがある。それこそが、過去から現在まで積み重なった問題の解決である。我々はバトマンに近い居住地に住む者である。村は長い間無人であった。ヨーロッパから人々が戻ってくることで生き返った。」と話した。


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翻訳者:梅田茉奈
記事ID:57552