最高裁判所長官選出の日
2024年03月25日付 Cumhuriyet 紙
最高裁判所メフメト・アカルジャ長官の4年間の任期が満了となるため行われる選挙で、久方ぶりに初めて複数の候補者が選挙に参加すると言われている。
司法の上層での選挙が続いている。憲法裁判所に続き最高裁判所でも選挙が行われる。最高裁判所長官職に2020年3月24日に選出されたアカルジャ長官の4年間の任期が昨日満了した。4年間の任期を務める長官を決めるために高等裁判所の裁判官348名が今日投票する。現職のアカルジャ長官を含む全ての裁判官が候補者となることができる選挙では、過半数を満たした候補者が長官に選ばれる。過半数を満たせなければ、選挙は続く。4回目、5回目の選挙でも過半数を満たさなければ、再び申請した候補者たちで選挙が繰り返される。こうした選挙では総数のうち過半数の参加が必要である。
本紙の最高裁判所筋への取材によると、アカルジャ長官は再出馬する予定である。アカルジャ長官に対して4名が対抗として出馬するとみられている。この中には、最高裁判所アデム・アルバイラク副長官、第3民事法廷のオメル・ケルケズ代表、第12民事法廷のアイハン・トゥンジャル代表、第3刑事法廷のムフスィン・シェンテュルク代表が最高裁判所長官職の候補者と言われている。最高裁判所筋は、久方ぶりにアカルジャ長官に対して初めてこれほど多くの人が候補者となったと述べた。
■大統領府と接触という主張
候補者のうちのシェンテュルク代表は、政権に近い人物と言われている。シェンテュルク代表が立候補のために大統領府と接触したことが入手した情報の中にある。しかし、一部の選挙人はこの情報を嘘だとしている。シェンテュルク代表は、保守系の人物として知られている。
候補者とみられているアルバイラク副長官とケルケズ代表も「民族主義者層」と命名される選挙人にとっての選択肢と政界裏舞台では話されている。ケルケズ代表は、フェトフッラー派によってエルゲネコン事件に巻き込まれて標的にされたという噂によって話題になった。彼は、民族主義者層の一部の支持を得ることができると考えられている。このほか、アルバイラク副長官も民族主義者層の一部の支持を得られると噂される一方、社会民主主義層と命名される選挙人たちの一部の支持を自分に向けうると噂されている。
■選挙に勝たなければ退職
再出馬するとみられているアカルジャ現長官が社会民主主義層の大きな支持を得ることができ、別の層からもアカルジャ現長官に票の流れ込みが発生しうると最高裁判所筋は述べている。しかし、最高裁判所を2028年で定年退職するアカルジャ現長官が選挙に勝たなければ、早期退職もあり得るという情報もある。他の候補者トゥンジャル代表はというと、一定期間フェトフッラー派の嫌疑を受けていたが、最高裁判所によって潔白が証明されたと言われている。
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翻訳者:新井慧
記事ID:57556