AP通信は興味深い何十枚もの写真を特報として世界に提供し、中国の通信社は、「イスタンブルの地方選加熱」とのタイトルをつけた。BBCは、「トルコ選挙―イスタンブルの市政をめぐる戦いは国の将来の鍵となる」とし、一方、エコノミスト誌は、イスタンブルの選挙戦は最後の最後までわからないと予測した。

トルコの81県で日曜日に行われる地方選挙の結果は、アメリカから中国、イギリスからフランス、ギリシャまで、反響を呼びそうである。AP通信は、「投票により、ボスフォラス海峡の守護者であるイスタンブルの歴史に新しい１ページが開かれる」とのタイトルで世界にニュースを配信し、トルコの最大都市イスタンブルの何十枚もの素晴らしい写真も載せた。

２５００年以上にわたりボスフォラス海峡の岸で栄えてきたイスタンブルの歴史的旅において、今週、再び小さな一歩が踏み出されるとしたAP通信は、選挙民は、これから５年間、この大都市をだれが治めるかを決めると報じた。
日曜日にトルコ全土で地方選挙が行われるものの、いつものように、注目はトルコの心臓・イスタンブルに向けられているとするAP通信社は、この町の歴史と近代的な顔について言及したのち、「イスタンブルの裏町は、多くの人々が日常生活を送り、多くの観光客をひきつける場所である」としている。

■　新華社通信―イスタンブルの選挙は一騎打ち

中国の新華社通信は「イスタンブルの選挙キャンペーンは白熱」とし、市長候補らが31日に数日を残しさらに支援を得るために最後の努力をしていると報じた。候補者らがこの町に関する新計画を発表し、投票者に訴えようとしていると強調した。新華社通信は、イスタンブルでは22人の政党候補と27人の無所属候補が争っていると報じた。

選挙が、現職のエクレム・イマムオールと政権与党である公正発展党のムラト・クルムの間の一騎打ちとなっているとする新華社通信は、野党候補が2019年に勝利し、それによりイスタンブル市長が25年を経て初めて違う政党出身者になったと述べた。
新華社通信は、候補者が選挙が近づくにつれて集会の数を増やしているとし、日曜日にはトルコ全土で6100万人の有権者が投票し、このうち、100万人は初めて投票する権利をえた若者であると記した。

■　BBC―イスタンブルのトルコの将来の鍵

イギリスのBBCは、特報で、「トルコの選挙―イスタンブルの市政をめぐる戦いはトルコの将来の鍵となる」とのタイトルを付けた。何百万もの投票者が日曜日に投じる票が、最大都市イスタンブルの市政がだれに委ねられるかを決め、エルドアン大統領がイスタンブルを野党から取り戻せるのかどうかを決めると報じた。そして、大都市イスタンブルの投票結果は、ぎりぎりまでわらかないとの論評を掲載した。

イスタンブルで起きることは４年後の2028年の選挙に向けての試金石となるとするBBCは、エルドアン大統領はイスタンブルに生まれ、そこで政治に身を投じたことを強調した。（後略）