レバノン:ヒズブッラーがイスラエルの軍事拠点と軍用車両を攻撃
2024年03月29日付 al-Quds al-Arabi 紙
■レバノン..「ヒズブッラー」はイスラエルの複数の軍事拠点と軍用車両を攻撃したと発表
【ベイルート:アナトリア通信】
ヒズブッラーは金曜日(29日)、レバノン南部との国境付近にあるイスラエルの複数の軍事拠点および軍用車両を攻撃したと発表した。
同組織は複数の声明で、自身の戦闘員らが、「金曜日夕方にミサイル兵器で、マーリキーヤ拠点内を走るイスラエルの複数の車両を攻撃した」と述べた。
さらに「同様に、ヤールーン高地地域にいたイスラエルの歩兵部隊を迫撃砲によって攻撃した」としつつ、「確実な損害」が生じたと付言した。
さらに自身の戦闘員らが「ムティッラ拠点にあるイスラエルの軍用車両1台を急降下攻撃用無人機(自爆型)で攻撃した」としつつ、「それに直接的な損害を与えた」と続けた。
同様に、ヒズブッラーによって金曜日に出されたこれらの声明には、占領下にあるレバノンのカフラシューバー丘陵にあるサッマーカ拠点、ムティッラ、ジャル・アラーム両拠点、そしてジャル・アラーム拠点周辺に展開していたイスラエル兵らを、「ファラク」型ミサイルで攻撃したとの発表が含まれていた。
しかし21:55(GMT)時点では、イスラエル側からヒズブッラーのこれらの発表に対する確認は出ていない。
イスラエルによるガザ地区に対する破壊的な戦争の影響として、同国政府は「ジェノサイド」の容疑で国際司法裁判所(ICJ)に出廷した。また2023年10月8日以降、イスラエル・レバノン国境では、イスラエル占領軍とヒズブッラーおよびパレスチナ諸派の間で攻撃の応酬が起こっており、国境の両側での死傷者の発生につながっている。
そして最近では、ヒズブッラーの戦闘員らがイスラエルとの国境から大きく撤退しない限り、レバノン領内に衝突を拡大するという、イスラエル高官らの脅迫がエスカレートしている。
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翻訳者:大森耀太
記事ID:57578