AKP長老ヒュセイン・チェリキ、ヴァンDEM党候補無効を批判

2024年04月03日付 Cumhuriyet 紙

ヴァンの選挙に勝利したDEM党候補に市長の当選証書を与えないということについて、公正発展党(AKP)の設立者の一人のヒュセイン・チェリキ氏が反応した。

公正発展党の設立者の一人でもあるヒュセイン・チェリキ元国民教育相は、DEM党のアブドゥッラー・ゼイダン氏に当選証書を与えないという決定について声明を発表した。ヒュセイン・チェリキ氏は、自身のソーシャルメディアアカウントで、次のように発言した。

なぜ彼が候補となることを許可したのですか?
私はヴァンで管財人政策に反対してきたし、今もまだ反対です。ヴァンで起きていることは重大だ。DEM党からヴァン広域市長に選ばれた人物には選ばれる資格がないなら、なぜ候補としたのですか?政治の軍と司法による設計は、もう回帰することがないよう歴史に葬られるべきです。

教訓とすべき結果
起きていることは、政府と公正発展党に最も害をもたらします。管財人任命ののち、政治的に何も得られていないことが明らかであり、それどころか以前に獲得した自治体も失っていることが明らかな時に、どうすればこの仕事を続けることができますか。ヴァンでDEM党が14の自治体の全てを獲得したことは、それだけでも教訓とすべき結果です。

混乱に引きずりこむ意味はない
すでに経済難に苦戦しているヴァンを混乱に引きずりこむ意味はあるのでしょうか。民主的デモをすることは確かに全員の権利です。しかし、公共財産の破壊や、商店やすべての市民に害を及ぼす暴力、あらゆる種類の破壊行為を認めることはできません。私は、同胞の人々と当局に常識のある行動をとるよう要求します。

■公正発展党のオズベク氏からも「あきらめ」の呼びかけ

ヴァン県選挙委員会が、被選挙権を剥奪されたアブドゥッラー・ゼイダン氏の代わりに公正発展党の候補者であるアブドゥラハト・アルヴァス氏を市長として任命したことに対し、公正発展党からは党内で活動を続ける元ハッキャーリ県選出国会議員のアブドゥルムッターリプ・オズベク氏から反発が寄せられた。

アルヴァス氏へ「その席へ座るな」と呼びかけたオズベク氏は、アルヴァス氏を「私の兄弟」と呼び、「国民の支持なしに権力者の地位につくことは、良心を傷つける。私たちの大統領の選挙の夜の演説を思い出してほしい。我々は国民の決定を軽んじることはしないし、国民の評価を疑うことはしない。公正発展党としてのあらゆる努力にも関わらず、ヴァン市民たちはアブドゥッラー・ゼイダン氏を選んだ。我々のやるべきことは、国民の選択を尊重することと、次の選挙のために努力をすることである。あなたの名前、あなたの家族、そしてすべてのヴァン市民のことを考え、この決定を一刻も早く放棄してほしい。」という呼びかけを行った。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:田端咲希
記事ID:57607