スーダン:「壊滅」状態の子ども世代

2024年04月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
■紛争勃発から1年を経て、スーダンでは子ども世代全体が「壊滅」している。

【ポートスーダン:AFP】

ダルフールからの国内避難民であるアーミナ・イスハク氏は、彼女の子供たちに1日に1度しか、時には1度も食べ物を与えることができていない…。スーダンで戦争が勃発してから1年が経過し、国連は「全世代が壊滅しかねない」と警告し、また数百万人もの子供たちが国内避難民となり、飢えに苦しみ、戦闘や結婚を強いられているとした。

南ダルフールに20年前に設立されたオタシュ国内避難民キャンプでは、かつては住民に配給されていたトウモロコシ粥の配給が今では十分に手に入らない。

イスハク氏はAFPに対して「私たちは健康状態がよくなく、それは子供たちも同じある。食べるものもなければ、水も汚染されている。」と語った。

今世紀初頭のダルフール紛争以来、あらゆる世代がこの難民キャンプで生まれ育った。しかし、2023年4月15日、今度はハルツームで再び紛争が勃発し、外交官や人道支援者たちがスーダンを去り、最も支援が必要な立場の人々が援助を受けられないままとなっている。

空爆や戦闘、略奪、道路の寸断が国内の広大な地域をより一層の孤立へと至らしめている。国連は現在飢餓に瀕しているスーダン人の90%に手を差し伸べることは不可能であると報告している。

(後略)


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翻訳者:上水流舞
記事ID:57650