結婚シーズン、式場はすでに7割予約済み

2024年04月19日付 Milliyet 紙

毎年、平均60万人が結婚するトルコでは、夏が近づくとともに結婚シーズンとなる。イズミルの結婚式場では9月までの予約の7割が埋まった。

空気が暖まると共に、結婚シーズンが始まった。結婚式場、家具、白物家電、ウェディングドレスのリサーチを行う結婚予定の男女は、予算に合う最適のプランを見つけようとしている。「エーゲの真珠」イズミルでは、結婚シーズンの始まりに伴い、結婚式場の予約が埋まった。様々なプランを提供し、様々な価格で顧客にサービスを提供する結婚式場は、9月までに、現在、7割の予約が埋まっていることが分かった。

◾️価格は平日と週末で変化する

ナールデレ郡で結婚式場を営み、2024年の夏は例年に比べより混雑していると語ったエヴレン・ユルドゥルムさんは、結婚式を行う予定の男女に対し、早期に予約して恩恵を受けるよう勧めている。ユルドゥルムさんは、未来の夫婦が自分たちと合意し期日を決定した後は、安心して他の出費や準備を行えると強調した。さらに、「私たちの(結婚式の)価格は、平日と週末で、参加人数によって変わる。価格帯は一人当たり300リラ(約1427円)から2000リラ(約9519円)のものまでの種類と企画プランがある。平日は、より手ごろな価格だ。でも週末は費用が高くなるため、価格帯も少し上向きになる。」と話した。

◾️週末の本格的な結婚式の費用は34万リラ

ユルドゥルムさんは、週末に結婚式を行う企画の式場価格についての情報を話し、以下のように語った。

「週末にサービスパックとして私たちが提供している、オーケストラ付き、舞台セット付き、余興といった内容の結婚式企画は、一人当たり1250(約5949円)から1300リラ(約6187円)の価格帯になっている。食事つきの企画でもこのような価格になる。新婚夫婦は写真撮影やその他の撮影の詳細についてはカメラマンと別途話し合う。土曜日の300人規模の企画の価格は、33万リラ(約157万734円)から34万リラ(約161万8332円)の間である。」

◾️「価格は100%上昇」

ユルドゥルムさんは、昨年と比べて価格は100%上昇したと話し、費用が高騰したため、結婚する男女にもこの状況を[価格に]反映させなければならくなったと伝えた。

平日の300人規模の結婚式は最低でも9万リラ(約42万8382円)となると強調したユルドゥルムさんは、「これもDJパフォーマンスやオーケストラによって変わる。サービスでミニカクテルも提供している。これらは月曜日、火曜日、水曜日、木曜日に利用可能だ。」と述べた。

◾️家具は7万リラから20万リラに

家具会社で営業責任者として働くアルペレン・ダバクさんは、昨年と比べて、家具が高騰していると述べ、「現在、1つの結婚パックは平均7万リラ(約33万3186円)から始まる。家の家具がすべて揃った、最小限のウェディングパックである。最高限度額は20万リラ(約95万1960円)を超えている。最も手頃な価格のパックにも、最も高い価格のパックにも、同じ製品がある。品質の差があるのは致し方ない。中にはソファセット、ダイニングセット、寝室セットがある。ソファセットには2,3個セットのもの、1個のものがある。テーブル、椅子、コンソールテーブルなど、通常の家の全ての家具がある。付属品以外はすべて揃っている。」と述べた。

◾️夫婦へ、「急いで行動すべき」という提案

結婚予定者の2人は、たいていシンプルなものを好むと話したダバクさんは、次のように話した。「現在、顧客が本当に望んでいるのは、幾分、分割払いである。現金での購買力が昔ほどないため、現在は、分割払いの傾向にある。[決定が]早ければ早いほど、利益は大きい。なぜなら、価格は常に更新されるからだ。今の時期に提示されている価格は、通常、1か月以内に変わる。月の初めには、新たな値段になる。彼らにとって、決断が早ければ早いほど利益は大きい。」

プロポーズを受けたエズギ・ヤルチュンさんは、まだ結婚式用の買い物をしていないと話した。費用の懸念で、結婚式を考えていないと話し、次のように述べた。

「ニカーフ(結婚式前の婚約式)か、パーティーだけにしようかな。弟は結婚式を行うことを考えている。彼は現在、白物家電を買った。それとは別に、婚約用ドレスと彼自身のフォーマルスーツは高価だった。婚約用のドレスの費用は約2万リラ(約9万5196円)だった。家具をすべては買わず、白物家電だけを買った。彼らはそれを3個セットで6万リラ(約28万5588円)で購入した。」

◾️「若者は辛抱強く、割引を見た方がいい」

61歳のエスマ・ミナレジさんも、結婚する新婚夫婦に提案し、「新婚夫婦の置かれた状況は厳しい。しかし、若者も時が来ればこれらを進めていかなければならない。若者は辛抱強く、割引を見たほうがいい。全てのものが高いが、私たちは若者たちに特典を与えている。家庭を築くのはコストのかかるものだ。アッラーの助けがありますように。」と話した。


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翻訳者:大屋千寛
記事ID:57718