エルドアン大統領訪問に関して話した共和人民党(CHP)党首、オゼル氏は、「[両者の会談中に]空席があった問題はお返しの訪問によって解決した。」と述べた。
オゼルCHP党首は、人民の平等と民主主義(DEM)党共同党首のテュライ・ハティムオウラル氏、テュンジェル・バクルハン氏とCHP本部で集った。オゼル党首、ハティムオウラル氏、バクルハン氏は会談後、発表を行った。バクルハン氏は、選挙結果を分析したと話し、「有意義な会談となった。CHP側が地方選挙で出した結果を祝った。今日まで政治団体の間に壁ができ、分断があった。政治団体は自由に、安心して協力できないでいた。3月31日に、国民は政治団体に非常に重要なメッセージを与えた。野党として我々はさらに団結していく。憲法論争も検討した。誠実であることが必要だ。現在の様子を見ると、誠実さに問題があるように見える。これを改善する必要がある。」と述べた。ハティムオウラル氏も、3月31日の選挙でのCHPの成果、そして次回選挙でのトルコと域内の政治プロセスについて話し合ったと述べた。
オゼル党首は、選挙で勝利したDEM党の自治体首長たちを祝ったと話し、「前回の地方選挙後、トルコの民主主義は、管財人の任命で深刻な傷を負っていた。今回の選挙前にヴァンでの状況が明るみになった。そこでは、社会のあらゆる層が非常に重要な団結を示した。そして当選証書を[選挙結果の]二番目の人物に渡していたミスも修正された。現在まで、管財人の任命が行われなかったことに少しの安堵を表明したい。」と述べた。
◾️「礼儀正しい行為ではない」
オゼル党首は、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領との会談で話題となった空席問題の質問を受けて、「解決された問題について再び話すのは意味がない。そこである構図が判明したが、私たちの会談後にエルドアン氏がCHPへ訪問したいと伝えたことで、可能な限り最善の方法で解決された。またこの問題に戻り、掘り返すことは正しいとは思わない。礼儀正しい行為ではない。」と述べた。
オゼル党首は、会談にCHPのイスタンブル選出国会議員であるナミク・タン氏も同席していたことに関する質問に対して、「私はエルドアン大統領を訪問する前に、選挙で選ばれた最後の政党に所属しない大統領、アフメト・ネジデト・セゼル氏を訪問した。その際に、大統領と会う前に彼の提案を聞き、私の質問について助言を求めることが目的だった。彼の警告は次のようだった。大統領の私設顧問および儀礼長が大使であり、私も党の一員である大使を任命することで、この儀礼の流れ、連絡および継続を[私たちの私設顧問と調整する](注)大使を持ってくるのが妥当であると仰った。私も、党内で職務を務める[外交官出身の]イスタンブル選出国会議員ナムク・タン氏を任命した。」と答えた。
◾️「震災対策省の新設を提案した」
オゼル党首は、トルコの最も深刻な継続的問題の一つは、防災がされない中、起こる可能性のあるイスタンブル地震であると述べ、「イスタンブル地震で数百万人の人々が犠牲になる可能性がある。イスタンブル地震が発生したとき、我々が防災をしていなければトルコ経済は崩壊する。トルコの金融界とのつながりは絶たれる。トルコの最も重要な企業のCEO、執行部を失う。トルコのヨーロッパとアジアをつなぐ存在は消滅するかもしれない。イスタンブルに人道支援を届けることも不可能になる可能性がある。この問題は国の恒久的な問題だ。大統領には省の新設を提案した。国会で会派をなす全政党から1人ずつ副大臣が要求される場合、私が自党から副大臣を任命でき、さらに、政治を超えた方法で防災問題に取り組み、政治の不毛な議論から抜け出て、恒久的な問題をともに解決することの重要性に関して、我々は議論を行った。大統領は注意深く聞き、メモを取り、メモを取らせた。どのように進めるかは分からない。省の新設を重要視する。」と述べた。
◾️「共同党首が行った発表は妥当」
オゼル党首は、DEM党の自治体首長の就任式で起こった出来事に関する質問にも、「まず、DEM党の共同党首がアタテュルクとエルドアン氏に対し失礼な発言をしたという誤報は、彼らによって訂正された。次いで、執行機関の捜査と訴追の段階で明らかになった。つまり、その発言をしたものは、DEM党で選出された首長たち当人ではなかった。[二番目に]国旗に関しては、共同党首の発言がDEM党の党としての態度であると見ており、当時の発言では国旗、アタテュルクの絵、しるし、シンボルに対する冒涜や不敬はなかったという両名の発表を、極めて重要で、適切かつ十分なものだったと見ている。」と話した。
(注)ここの[ ]内はCHPが公開している発表文により補った。
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翻訳者:大屋千寛
記事ID:57836