トルコは対イスラエル貿易制限解除を否定
2024年05月10日付 al-Quds al-Arabi 紙
■トルコ、イスラエルに対する貿易制限を解除したとの主張を否定
【アンカラ:アナトリア通信】
木曜日、トルコ偽情報対策センターは、トルコがイスラエルに課していた貿易制限を撤回したという、イスラエルの公的機関が報じた主張の正しさを否定した。
大統領府通信局に付属する同センターは声明で、「イスラエルによるガザへの戦争が停止し、恒久的な停戦が実現され、ガザ地区のパレスチナ人に途切れることのない人道支援が提供されるまでは、トルコによるイスラエルとの貿易停止の決定は有効である」と説明した。
声明は、世界の世論をミスリードすることを目的としたこのような意図的な主張は、"現実とは無関係 "と強調した。
先週の木曜日、トルコ貿易省は、人道援助が制限なくガザ地区に入ることが許可されるまで、イスラエルとの商業取引を完全に停止すると発表した。
月曜日、イスラエル軍は「範囲は限定的」として、ガザ地区南部のラファで軍事作戦を開始した。その数時間前には、10万人のパレスチナ人に対し、同市の東部から「強制避難」するよう警告を発した。
10月7日以来のイスラエルによるガザへの戦争は、大規模な破壊と飢餓で子どもや高齢者の命が奪われる中、数万人のパレスチナ人の犠牲者と負傷者を出した。そのほとんどが子どもや女性であり、約1万人が行方不明となっている。
イスラエルは、国連安全保障理事会が即時停戦を決議したにもかかわらず、また、国際司法裁判所が「大量虐殺」行為を禁じ、ガザの人道状況を改善するための早急な措置を要求しているにもかかわらず、戦争を続けている。
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翻訳者:星名紗和
記事ID:57876