砂漠の砂、トルコを覆う

2024年05月11日付 Hurriyet 紙

とシリアからやってくる砂嵐がメルシンを覆った。海の見晴らしは狭まり、さらに真夜中の降雨によって、車両には泥の跡がついた。トルコの多くの地域で見られた砂の雲はㇵタイにおいても、その影響が感じられた。CNNトルコの気象学顧問のオルハン・シェン教授は、シリア国境に近い県について警告を与えながら、「マスクをつけずに外に出ないことを推奨します。」というメッセージを出した。


気象庁が警告をおこなった、アフリカとシリアからやってくる砂嵐は、昨晩からメルシンでも影響を与え始めた。砂嵐の雲は、朝方以降、その規模を拡大して都市を完全に覆い尽くした。トロス山脈と地中海において、砂によって視界を遮られる状況となった都市では何人かの市民がマスクによる予防策をとった。砂の雲による影響を被ったエルデムリ郡では、夜に短期間降る雨によって、車両が上に積もる泥で覆われてしまった。

砂が原因で、目を開けることができないと述べたレジェップ・ギュル氏は、「アフリカからやってくる砂は、私達の顔を、目を、そして喉をいっぱいにしてしまいます。今、顔を洗ったとして、2分後にはもう目を開くことはできません。アフリカからやってくる砂に対しては、誰をもってしても無力です。自然がもたらしている事態です。私は朝、車を洗浄しました。5分後にはもう泥が降ってきて、実際のところ顔でも感じることができます。
最良の方法は、この天気でマスクを使用することです。」と語った。

職人の一人のヴェイセル・ババオール氏は、「2日間にわたって砂嵐と泥が降っています。そのために、予防策としてマスクをつけています。私もここで職人をしていますが、そこで暮らす人々を手助けする目的で無料でマスクを配っています。私達の車のすべてを泥が覆いました。願わくば、できる限り早く終わることを願っています。」

■ㇵタイで砂嵐が活発に

気象庁は週末にシリアからやってくる雲を警告した。トルコの最も南にあるㇵタイでは、週末以降に砂嵐が影響力を持ち始めた。砂嵐は、アンタキヤ、サマンダー、デフネ、クルクハーン、レイハンル郡で影響力をもった。建築工事が続いている都市においては、砂嵐が、市民生活に悪影響をもたらした。

アンタキヤの高い地点にあるハビビ・ネッジャール山からの砂嵐が都市を影響下においているのが見受けられた。

■アダナとオスマニイェで砂嵐

気象庁総局はアフリカとシリアからやってくる砂の嵐の警告の後に今朝の早い時間に砂嵐が、アダナとオスマニイェで激しくなった。視界が狭くなってしまった2つの都市では、砂嵐のために高い山々がまるで砂によって見えないような状況になった。車の上を砂が覆った嵐によって、いくつかの県では大気も汚染された。一帯ではこの曇りがちの天候が更に3日間にわたって続くだろうと予想がされている。

■シェン教授も砂嵐に関しての警告:「マスク無しで外に出てはいけない」

CNN トルコの気象学顧問のオルハン・シェン教授は、ソーシャルメディアのアカウントから「イスタンブルにおける降雨は午後から収まってくる。降雨は今日、黒海、内陸アナトリア、東部アナトリアとアンタルヤで非常に強いものになっている。気温は、内、西部、そして北部アナトリアで4-6度下がることになる。風はマルマラとエーゲ海沿岸で、北から、内陸アナトリアの南部と東部、アナトリア東部では南から非常に強いものになります。」というメッセージを発した。

シェン氏は、「今日、そして明日に南東アナトリアと南部アナトリアにてアラビア半島からやってきた小規模の砂嵐が起こります。非健康的な天候となってしまうのです。シリア国境に近い郡でキリス、アンテプ、アドゥヤマン、ウルファ、ハッキャリーでマスク無しで外に出ないことが推奨されます。」という表現を用いた。


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翻訳者:堀谷加佳留
記事ID:57891