ギリシャ首相、明日トルコ訪問―ギリシャ・メディア報より
2024年05月12日付 Hurriyet 紙
エルドアン大統領とギリシャ首相ミツォタキス氏の間で行われる注目の会談のためカウントダウンがされる一方、隣国ギリシャの報道欄はアンカラでの会談に割かれている状況だ。タ・ネア紙はトルコ語での「ウィン-ウィン(kazan-kazan)」と言う見出しを出した一方、エルドアン大統領が発表したメッセージは隣国のニュース欄でトップに入った。
ギリシャ首相キリアコス・ミツォタキス氏は明日トルコを訪問する。
アンカラで行われる注目の会談は2カ国の関係を強化する点から大変重要である。会談まで数時間となる中、エルドアン大統領が発表したメッセージは隣国のニュース欄のトップに入った。エルドアン大統領はギリシャのリーダーがアンカラを訪問する少し前にイ・カシメリニ紙に語った。
同紙はエルドアン大統領がエネルギーに関して発表したメッセージを見出しに使った。イ・カシメリニ紙はエルドアン大統領が「トルコを含まないエネルギーの基盤が地域で成功することが難しいと皆知らなければいけない。特に東地中海では」と言う発言が抜き出された。
同ニュースでエルドアン大統領が問題を一括して解決される必要があると主張しているのが明らかにされた。
この発言をトップに持ってきたCNNギリシャは「エルドアン大統領、ミツォタキス首相との会談前、トルコは実際の状況を認めず」との見出しを出した。
同報道では、エルドアン大統領が「トルコとして近年誠実で効果的な措置を講じ、これを続けようと思っている。私たちトルコとギリシャは、単に同じ地理環境だけでなく、同時に歴史的な面でも多くの共通要素を共有しています。もちろん分かり合えない問題もありますが、分かり合える問題の数も少なくありません。」と言う発言が前面に出された。
エルドアン大統領がリビア問題に関して「これは衝突する分野ではありません。協力する分野です。」と話したと報道したCNNギリシャは、海上条約に関しては「トルコは実際の状況を受け入れない」と言う発言を強調した。
エトノス紙は『エルドアン大統領とミツォタキス首相の会談では、どの問題が話されるか?』と言う問いの答えを予想した。
同ニュースでは『ギリシャ首相キリアコス・ミツォタキス氏とトルコ大統領レジェプ・タイイプ・エルドアン氏が5月13日にアンカラにて会合する。注目の会談ではギリシャの島々へのビザ発行プロセスから違法移民に共同で挑むことまで大変多くの問題が話される』と書かれた。
マリア・ザハラキ氏の署名記事では「トルコ側の目的は経済的分野をはじめとして多くの分野について協同が強化されることである。首脳レベルでの良好な関係、双方の公的訪問、両外務大臣と両閣僚間の断続的な接触、両国がアテネ宣言の遵守を継続することを示している。」と言う解釈も書かれた。
タ・ネア紙はトルコ語で「ウィン-ウィン」という見出しを出し、「ミツォタキス首相は月曜日はアンカラだ。エルドアン大統領と新たな会談の目的はエーゲ海で2度目の静かな夏を過ごすことである」と書いた。
in.gr紙は『ミツォタキス首相とエルドアン大統領の会談のためカウントダウンが始まった。会談と議題に何を持ってこようとしているかに関する双方のシナリオは異なっている。』と言う評価をした。
ニュースではギリシャの評論家が「カーリエ修道院」がモスクとして使用されていることに大きな問題とする見解も報じられた。
この記事の原文はこちら
翻訳者:竹田史佳
記事ID:57896