アラブ首長国連邦:「係争海域」をめぐりサウジアラビアと新たな緊張関係
2024年05月13日付 al-Quds al-Arabi 紙
■アラブ首長国連邦はサウジアラビアが国連に宛てたヤーサート海域に関する主張を拒否
【ドーハ:スライマーン・ハージュ・イブラヒーム、本紙】
アラブ首長国連邦(UAE)が、サウジアラビアが国連に提出した海上国境画定に関する要求を正式に拒否したことで、アブダビとリヤドの関係が新たな局面を迎えた。ラナー・ヌセイベUAE国連常駐代表が国連事務総長に宛てた3月13日付の書簡が公表され、UAEがサウジアラビアからの国境地帯に関する略式の通達を拒否していることが明らかとなった。
書簡によると、UAE外務省は国連事務総長に、国境画定に関するサウジアラビアの主張を拒否する旨を伝えた。これがヤーサート海域に関連していることは周知の事実である。UAEはアントニオ・グテーレス総長に宛てた書簡の中で、「(UAEは)閣議で決定されたアブダビの国益に資する直線の(海上)国境線を固守し、リヤドの要求を拒否する」と表明した。
UAEは、サウジアラビアの要求を拒否し、係争中の海上国境地帯に関するあらゆる法的効力の遵守を断言した。そして、国連事務総長に自国の海域で保証された法的措置を講じるよう求めた。
アブダビの国連代表が国連に寄託したUAE側の回答は、係争中の国境をめぐるUAEとサウジアラビア間の対立の深まりを反映している。具体的には、ヤーサート海域についてである。アブダビはその領有を主張するが、サウジアラビアは(この海域のUAEへの帰属を)認めていない。
(後略)
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翻訳者:瀬川遥加
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