トルコ系移民:大統領はムラト・クルナズ氏に謝罪をしなければならない『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』公開

2022年02月14日付 Hurriyet 紙

第72回目の開催となったベルリン国際映画祭-ベルリナーレで金熊賞を争った『ラビエ・クルナズ vs ジョージW.ブッシ』というタイトルの映画の監督であるアンドレアス・ドレセン氏は、
ムラト・クルナズ氏が何年もの間、不当にグアンタナモのキャンプで囚われの身となったこと、このために政治家が謝罪をしなければならず、家族には補償が支払われる必要があると述べた。


映画では、2002-2006年の間でテロの容疑者という訴えでアメリカのキューバのグアンタナモの囚人キャンプに囚われの身となり、拷問を受けたムラト・クルナズ氏の物語が描かれている。

コメディタッチの映画では、母親のラビイェ・クルナズ氏をトルコにルーツがある
メルテム・カプタン氏が演じている。ドイツ制作の映画の監督はアンドレアス
・ドレセン氏は、「起こってしまった不当な仕打ちをなかったことにはできない。」と述べながら、ムラト・クルナズ氏が失った歳月も取り戻すことができないと述べた。
しかしながら、政治家は間違いを犯してしまったことを気がついた後に、少なくとも
謝罪をしなければならない、と述べるドレセン氏は、これにはドイツの政治も含まれていると強調をした。

■勇敢になって、倫理的な寛容さを示さなければならない。

ムラト・クルナズ氏が不当にグアンタナモのキャンプに囚われの身となってしまった時期に、その前に再び大統領に選出されたフランク・ウォルター・シュタインマイヤー氏も、
首相顧問をおこなっていた。ドレセン氏は、ムラト・クルナズ氏が囚人キャンプに囚われの身となったことに関連して、「もちろん、こういうことができます。恐らくには、政治的ないくつかの真実があったのです。9月11日以降の緊張の高まった状況というのも問題でした。政治家たちが間違いを犯すものだ、という理解も受け入れます。私も、
自分自身の特別な人生において、その人生で多くの間違いを犯しています。
しかしながら、その後で人間は、問題に関連してさらによい知識を手に入れることができれば、その時に問題を解決しなければなりません。
とりわけ、勇敢にならなければなりませんし、倫理的な寛大さを提示しながら、「
これは間違いだった。とても悲しく思います。」と言えなければなりません。
私は、このユーモアを、私達の大統領に期待をしたいと思っています。彼自身が、このことについて再び考えをもってほしいと思っています。」と語った。
ドレセンは、メルケルの政権が変わったのちに、この方向で再び進展が起こり得ると述べた。


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翻訳者:堀谷加佳留
記事ID:57924