アルジェリア:フランスとのあいだで「植民地時代の記憶」をめぐる合同協定を締結(2)

2024年05月24日付 al-Quds al-Arabi 紙

■アルジェリアとフランスの両「記憶委員会」が「記憶の問題」に関する合同協定に署名

【アルジェ:本紙】

アルジェリアは、フランスに対して4つの主要な問題へ取り組むよう主張した。それらの問題とは、資料の完全な返還、レジスタンス兵士たちの遺体や頭蓋骨の返還、核実験の犠牲者への賠償と放射能で汚染された土地の除染、行方不明者の追跡調査に関するものである。

歴史学者のみによって構成された両国の各合同委員会は、2022年8月のエマニュエル・マクロン仏大統領によるアルジェリア訪問中に、記憶の問題への公正な取り組みを目的として発足した。またアルジェリアは、フランスとの関係改善を記憶の問題の前進と結びつけている。

アルジェリアのアブドゥルマジード・タブーン大統領によるパリ訪問は、この問題が原因で複数回にわたって延期されてきた。具体的にはフランス当局は、1848年から1852年までフランスのアンボワーズ城に捕えられていたアブドゥルカーディル将軍の剣や伝統衣装のバルヌースのほか、いくつかの所持品の引き渡しを拒否したというものだった。

アルジェリア国際ラジオによると両国は昨年11月、オスマン帝国に関する残存する29巻の文書と13個の記録に加え、植民地時代と略奪された資産に関する200万個のデジタル化された文書の返還に合意していた。

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翻訳者:西岡駿
記事ID:57990