■エジプト：エジプト治安部隊、「国民委任状」事件で禁固刑の判決が支持された反体制派のアハマド・タンターウィー氏を逮捕

【カイロ：本紙】

エジプト治安部隊は、希望の潮流党の共同設立者であり、反体制派のアハマド・タンターウィー氏を逮捕した。同氏は、メディアで「大統領選の委任状」問題として知られる事件で禁固１年を言い渡されており、それが執行されたことになる。

エジプトの裁判所は27日、タンターウィー氏の禁固刑判決を支持した。裁判所は2月にタンターウィー氏と彼の選挙活動マネージャーであったムハンマド・アブー・ディヤール弁護士に対し、保釈金の支払いののち、控訴まで執行猶予のある禁固１年の判決を下した。また、メディアで「国民委任状」として知られるこの事件により、議会選挙への出馬を5年間禁止した。

事件にはこの元エジプト大統領選候補者の陣営メンバー21人も含まれており、彼らは所轄当局の許可なく選挙関連書類を配布した罪で、懲役1年の実刑判決を受けた。

タンターウィー氏は、国民委任状集めの際に支持者に対する嫌がらせがあったとし、先の大統領選挙から撤退を表明している。

また同氏は当初、不動産登記所で支持者の委任状を作成するのを妨害されたため、彼を支援する学生たちに手作業による委任状を作成するよう頼み、その後数十人の支援者が逮捕された。