獄中のHDPデミルタシュ元党首の審問、12月に延期

2024年05月31日付 Medyescope 紙
元HDP共同党首のセラハッティン・デミルタシュが「大統領への侮辱」容疑によって逮捕された裁判で、判決は下されなかった。デミルタシュが音声映像情報システムを利用して出席した裁判で、 (被告側の)要求を認めた法廷は、不足している書類の提出を持つため、審問を12月6日に延期した。

エディルネFタイプ重警備刑務所において2016年11月4日以降、欧州人権裁判所大法廷と欧州人権裁判所、および最高裁判所の決定にも関わらず拘留されている人民の民主主義党(以下HDP)の元共同党首セラハッティン・デミルタシュは、今日ふたたび法廷に立った。デミルタシュは、「大統領への侮辱」容疑で開かれた裁判の審問に音声映像情報システムを利用して出廷した。

メルスィン第14第一審刑事裁判所で開かれた審問には、デミルタシュの弁護士らとDEM党のメルスィン議員アリ・ボザンも出席した。

■デミルタシュはファイルが揃い次第弁論する

審問で発言したデミルタシュは、裁判で5つのファイルがまとめられたことを思い起こしつつ、当該ファイルには不足があること、その他にもいくつかのファイルが整っていないことを述べた。デミルタシュは裁判所に不足分のファイルの提出を求め、基本的権利にある弁論を検察の意見を聞いた上でおこなうと宣告した。

弁護士らとデミルタシュの要求を認めた裁判所は、不備の修正と、イスタンブル・バクルキョイ裁判所で提出され最高裁判所にあるファイルの到着を待つため、審問を12月6日に延期した。

■何があったのか

エディルネFタイプ閉鎖型刑務所に拘留されている元HDP共同党首セラハッティン・デミルタシュについては、2015〜2017年にディヤルバクル、マルディン、アンカラ、メルスィンで行った演説において、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領および当時のアフメト・ダヴトオール首相に対し、IS(イスラム国)も在籍する団体を支持していると発言したことを理由に、検察当局が捜査を開始した。

デミルタシュについてはトルコ刑法第301条に規定される「大統領への侮辱」、「政府と国家機関を公の場で侮蔑した」罪で開かれた10冊の裁判ファイルがまとめられ、最初の審問は2023年12月5日にメルスィン第14第一審刑事裁判所で行われた。


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翻訳者:関口ひなた
記事ID:58008