パレスチナ:「ナクサ」から57年
2024年06月05日付 al-Quds al-Arabi 紙
■「ナクサ」からガザ戦争まで…57年間の「殺戮と移住」
【ラマッラ:カイス・アブーサムラ】
水曜日(6月5日)はアラブで「ナクサ」、または1967年戦争として知られている事態から57周年に相当する。この「ナクサ」はイスラエルがアラブ軍に勝利し、パレスチナ、エジプト、シリアの広大な領土を占領することで終わった。
戦後長い年月が経ったにも関わらず、パレスチナ人たちは、2024年も、ガザ地区とヨルダン川西岸双方でイスラエルが開始した「殺戮戦争」の中を生きていると主張する。
今年の「ナクサ」記念日は、10月7日からのガザ地区へのイスラエル戦争の最中にあたり、何万人ものパレスチナ人が殉教、負傷し、そのほとんどが子供と女性であった。さらに、大規模な破壊と飢饉により子供や高齢者の命が奪われ、約1万人が行方不明となっている。
ガザ戦争と並行して、イスラエル軍はヨルダン川西岸での作戦をエスカレートさせた。パレスチナの公式データによると、10月7日以来527人の殉教者とおよそ5000人の負傷者を出し、さらに数千人が逮捕されたという。
≪戦争の始まり≫
1967年6月5日にイスラエル空軍がシナイ半島のエジプト空軍基地を奇襲攻撃したことから、戦争のひぶたが切って落とされた。
イスラエルはこの戦争を「6日間(戦争)」と呼んだ。これは、短期間でアラブ軍を破ったことを自慢するためだ。
(後略)
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翻訳者:上水流舞
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