モロッコ:学生たちが試験中にパレスチナのクーフィーヤを身に纏う
2024年06月10日付 al-Quds al-Arabi 紙
■バカロレア受験の間、パレスチナのクーフィーヤを身に纏うモロッコの学生たち
【ラバト:アナトリア通信】
モロッコの学生たちは月曜日(10日)、2023年10月7日以来イスラエルによる戦争にさらされているガザ地区(の人々)に連帯するために、一般中等教育修了試験を受ける際にパレスチナのクーフィーヤを身に纏った。
月曜日の早朝、モロッコ内の様々な教育機関で一般中等教育修了試験が開始した。
モロッコ国民教育省の情報によると、49万人を超える学生が、6月10日から13日に行われる今年のバカロレア(中等教育修了資格)試験を受ける予定である。
試験の最初のパートの後、SNSプラットフォーム上で複数のビデオが拡散され、そこでは学生たちがクーフィーヤを身に着けている様子や、パレスチナの旗が掲揚される様子が映されていた。
同国ではデモや抗議活動、寄付キャンペーン、徹夜集会などといった、ガザへの広範な連帯活動が続いている。
10月7日以来、イスラエルはガザ地区に対して戦争を仕掛けており、それにより大部分が子どもと女性である12万1000人以上のパレスチナ人が死傷した。また大規模な破壊や、子どもや高齢者の命を奪っている飢餓のなかで、約1万人が行方不明となっている。
イスラエルは、国際安全保障理事会によって即時停戦決議が採択され、国際刑事裁判所によってガザ地区南部ラファフ市への侵攻を停止し、「大量虐殺(ジェノサイド)」行為の発生防止のための措置を講じ、ガザ地区の悲惨な人道状況の改善するよう命令が下されたにもかかわらず、ガザ地区での戦争を継続している。
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翻訳者:森川明穂
記事ID:58098