■巡礼者らがアラファト山に登りガザの民衆のために祈る(写真・ビデオ付き)
【アラファト山(サウジアラビア):諸通信社】
イスラエルは国際司法裁判所(ICJ)で、2023年10月7日の戦争勃発以降ガザの民衆に対してジェノサイドの罪を犯しているとの容疑で起訴されており、エジプト、アラブ諸国、国連からは「検問所を閉ざし支援物資の搬入を制限している」との告発を受けている。
夜明けには一部の巡礼者が白い巡礼服をまとって現れ、彼らのなかにはムハンマド・アースィルさんがいた。彼は46歳のエジプト人巡礼者で、自分のために祈ること頼んできた人々のリストを持っていると話しつつ、「今日はもっとも重要な日だ」と強調した。
さらに彼は、「私はパレスチナ人たちのためにも祈ります。神のご加護が彼らに届きますように」と語った。
今年のハッジの時期は偶然にも、ガザ地区で8か月にわたって続いている戦争の激化と重なっている。
一方サウジアラビア・ハッジ省のタウフィーク・ラビーア大臣は先週、「いかなる政治的スローガンは容認されることがない」と警告したが、これは巡礼者の1人がパレスチナ人らを支援するために声を上げることを妨げることはなかった。
この巡礼者は、「パレスチナの、そしてガザの同胞らのために祈ってください。神はムスリムに勝利をお与えくださいますように」と声を上げた。
サウジアラビア国営通信によると、サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王が「ガザ地区の死傷者らの家族」からなる1,000人の巡礼者を招く勅令を出し、その結果今年のハッジを行うパレスチナ人巡礼者の総数は2,000人に増加した。
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