■「ヒズブッラー戦線」がネタニヤフ首相とバイデン大統領の危機を深める…戦争拡大に米国が大きな懸念!
【本紙】
ジョー・バイデン米大統領とベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相の危機は収まらないようだ。むしろ両者の溝は深まりつつある。これまでは、イスラエルによるラファ侵攻やガザへの人道支援物資の搬入阻止が危機の焦点であったが、(今後)イスラエル・ヒズブッラー戦争(の拡大)が、イスラエル・米国両首脳の緊張を深めることになりそうだ。
米国政府高官らはこの件について、米ニュースWebサイト「アクシオス」に、「ネタニヤフ首相とバイデン政権との新たな軋轢は、レバノン国境の緊張を緩和し、ヒズブッラーとの全面戦争を回避するための米国・イスラエル間の外交努力を妨げている」と語った。
そして、3人の政府高官は「アクシオス」の取材に、「バイデン政権との溝を深めるネタニヤフ首相の一連の行動が、特にヒズブッラーの目に、この地域におけるイスラエルの抑止力が損なわれつつあると映ることを懸念している」と答えた。
ネタニヤフ首相は火曜日、イスラエルがハマースをせん滅するという目標を達成し、「任務を終わらせる」ために必要な兵器の提供を米国に求める動画を公開した。
その直後、ある米国の高官は、「ネタニヤフ首相が火曜日に公開したような動画が、抑止力に役立つとは考えにくい。米国がイスラエルに兵器輸送を控えているなどという嘘をヒズブッラーに知らせることほどヒズブッラーを奮い立たせることはないだろう」と述べた。
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