米国:米・イスラエル危機が「全面戦争」回避のための外交努力を妨げる(2)

2024年06月19日付 Al-Nahar 紙

■「ヒズブッラー戦線」がネタニヤフ首相とバイデン大統領の危機を深める…戦争拡大に米国が大きな懸念!

【本紙】

バイデン大統領のチームは、個人的にも、ネタニヤフ首相の発言に怒り、衝撃を受けた。「アクシオス」によれば、ネタニヤフ首相の動画を見た米国当局者の中には、「ネタニヤフ首相が動揺しているようだ」と言った者もいたという。

ネタニヤフ首相の動画は、アモス・ホッホシュタイン米特使のレバノンとイスラエル訪問に合わせて公開された。

また、ネタニヤフ首相とホッホシュタイン特使の会談に詳しい3人の情報筋によると、「会談はひどいものだった」ということだ。

米政府高官らによると、米国とイスラエルに軋轢が生まれたため、ホワイトハウスは木曜日に予定されていた「イランとレバノンに関する米国・イスラエル高官会議」の中止を決定したという。

ネタニヤフ首相の2人の顧問はホワイトハウスを訪問し、バイデン大統領と会談する予定だが、米政府高官らは、「(ネタニヤフ首相とバイデン大統領の)危機が、これらの会談に影を落とし、レバノンとイランにおける次の段階について、今必要とされている綿密な議論と調整が行われることはないだろう」と見なしている。

そして、「イスラエルとヒズブッラーの全面戦争回避を信じている一方で、両者が言葉の応酬や地上での戦闘をエスカレートさせていることを強く懸念している」と述べた。

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翻訳者:酒井梢太
記事ID:58149