ディヤルバクルの野焼き火事、被害状況明らかに

2024年06月21日付 Milliyet 紙

ディヤルバクルのチュナル郡とマルディンのマズダウ郡の境界の地域で刈り株の野焼きで発生した火事は、住宅地にも広がった。4時間後に鎮圧した火事での犠牲者数は11人に上った。

ディヤルバクルのチュナル郡とマルディンのマズダウ郡の境界の地域で刈り株の野焼きで発生した火事は、風の影響を受けて広がった。消火活動のため、ディヤルバクルとマルディンからは災害緊急事態対策庁(AFAD)、森林活動局、消防隊、112緊急健康班が派遣された。派遣隊の消火活動の結果、火事は鎮圧した。

◾️死者11人、重軽傷者78人

ファフレッティン・コジャ保健大臣から、火事に関して新たな発表があった。コジャ大臣は、「ディヤルバクルのチュナル郡キョクサラン地区のヤズチチェイ村、マルディンのマズダウ郡のユジェバアとイェトキンレル村で昨夜発生した火事により、11人が犠牲になり、78人が重軽傷を負った。犠牲になった方々へ、神の慈悲を祈り、負傷された方々にお見舞い申し上げる。

ディヤルバクルとマルディンの境界の村で発生した火事によって、現在ディヤルバクルで5人が集中治療中、そのうち4人は挿管状態だ。シャンルウルファでは患者1名に挿管治療が施されている。私たちの病院で治療を受けている患者は合計6人である。火災のため、ディヤルバクルからは24台の救急車と3つの国際医療救助チーム(UMKE)、マルディンからは15台の救急車と4つのUMKEが現場に派遣された。周知のとおり、火災は作業班によって消化され、冷却活動が続いている。」と述べた。

◾️トゥンチ法務大臣:捜査活動開始

火事に関して発表を行ったユルマズ・トゥンチ法務大臣は、「ディヤルバクルのチュナル郡とマルディンのマズダウ郡の境界で発生し、広範囲に広がった刈り株の野焼きで発生した火事に関して、チュナル主席検察庁によって捜査活動が開始された。火事で犠牲になった方々へは神の慈悲を、負傷された方々へ、一刻も早い回復を願っている。火事で被害を受けたすべての皆さまへ、お見舞い申し上げる。」と述べた。

一方、ディヤルバクルで火災が広がった地域の冷却活動が完了し、マルディンでは作業班の活動が継続していると伝えられた。

ディヤルバクルのチュナル郡で3人が犠牲になり、11人が重軽傷を負った地表火の規模は夜明けに明らかになった。

◾️いとこ同士は並んで埋葬された

ディヤルバクルのチュナル郡とマルディンのマズダウ郡との間の地域で刈り株に火がついて発生した火災で、集落に燃え移り、命を落としたいとこ同士のシェイムスさん(17歳)、ハサン・デミルさん(40歳)が、並んで埋葬された。

火事で亡くなったシェイムスさんとハサン・デミルさんの遺体は、検死解剖後、親族によってマズダウ公立病院の遺体安置所から引き取られ、マズダウ郡の村落部のユジェバア地区墓地に運ばれた。祈りの後、二人の遺体は並べて埋葬された。

◾️「捜査活動を注視する」

ディヤルバクル弁護士協会が行った発表では、「火事の発生原因と消火活動の遅れの申し立てに関し効果的な捜査活動を行うために「複数を死傷させたこと」、「意図的に公共の安全を危険にさらしたこと」「故意の職権乱用」の罪状でチュナル検事庁に刑事告発が行われた。ディヤルバクル弁護士協会として、捜査活動を注視していく。」と伝えられた。

◾️ディヤルバクルで亡くなった3人の名前、判明

ディヤルバクルのチュナル郡とマルディンのマズダウ郡の境界の地域で刈り株の野焼きで発生した火事で犠牲になった3人の名前が判明した。ディヤルバクルで命を落とした3人はメフメト・ブウダイジュさん(19歳)、甥のアブデュルラフマン・ブウダイジュさん(18歳)、イスマイル・ヤルドゥムジュさんであったと伝えられた。犠牲者の親族らが遺体を引き取りにディヤルバクル法医学研究所を訪れた。

◾️「動物を助けようとして亡くなった」

メフメトさんとアブデュルラフマン・ブウダイジュさんの親戚であり、目撃者でもあったイブラヒム・エレンさんは、司法解剖が終わるのを待っていると述べ、以下のように語った。

「私はキョクサラン村出身だ。火災は深夜に、突風が発生し電線が接触して、火の粉が草の上に落ちた際に発生した。草に火が付くと、暴風雨により、火が耕作地に燃え広がった。村の人々は、自力で消火しようとした。隣の村々へ知らせた。火が大きくなるとすべての村へ燃え広がった。誰もが、自分の村で手一杯となった。火事は完全に手に負えなくなった。私は2人の親戚を失った。彼らは羊飼いだった。羊を火事から助け出そうとして、自身も火の中に取り残された。私たちの家畜は死んだ。残念ながら彼らも命を落とした。絶対に刈り株の野焼きにより発生した火災というものではない。私はこの火事の最初の目撃者の1人だ。私の子供も、私を起こして、電線が接触し火事が起きると警告した。そのため、窓から顔を出したところ、火の粉が地面に落ちた。火は短時間で村中を包んだ。」


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翻訳者:大屋千寛
記事ID:58163