スーダン:内戦の激化、AUが調停試み

2024年06月24日付 al-Quds al-Arabi 紙
■スーダン:首都での戦闘激化に伴い、アフリカ連合(AU)はブルハーン議長とダカルー氏(通称ヘメッティ)の会合を直ちに行うよう呼びかけ

【ハルツーム:本紙】

スーダンの首都ハルツームでは、数日前に暫定主権評議会のヤースィル・アター将軍が市内中心部にある国軍総合指令本部の包囲を解除する準備を進めていると発表したことを受け軍事衝突が激化しており、国軍による空爆や砲撃の応酬が増加する中、装甲・通信両部隊駐留地での攻撃も新たに発生している。

事態を受けて、アフリカ連合はスーダンの紛争当事者に停戦を呼びかけ、ブルハーン議長とダカルー氏の会合を直ちに手配するため、ウガンダのヨウェリ・ムセベニ大統領を長とする新しいメカニズムを作ることを発表した。

イード・アドハー2日目以降、ハルツーム南方の(国軍の)装甲部隊の駐留地で、国軍と即応支援部隊(RSF)との激しい対立が続いている。国軍の情報筋が本紙に語ったところによると、同軍は、オムドゥルマン北方のワーディー・サイイディナー基地からの砲撃に加え、無人機を使って、即応支援部隊による一連の攻撃を防ぐことに成功した。

また同情報筋は、装甲部隊の北側にあるラーマーブとルッワードの複数の地区で過去2日間にわたって対立が激化していると明らかにし、即応支援部隊に属する多数の軍用車両を破壊し、同部隊の多数の戦闘員が死傷したと述べた。

なお、即応支援部隊が現在行っている装甲部隊対する一連の攻撃は数ヶ月ぶりのもので、軍事専門家によると、これは、国軍の装甲部隊兵士が前進して北部に展開するのを阻止し、オムドゥルマンからハルツーム中央部に進む可能性を断つための先制的な措置とのことだ。

(後略)


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:鶴田さくら
記事ID:58182