猛暑のエディルネ、農業被害

2024年06月30日付 Cumhuriyet 紙

トルコ国内のヒマワリ生産量第一位でシェア15%を占めるエディルネ県では、猛暑と干ばつの影響でヒマワリが完全に枯れ果てた。生産者らは収穫さえできないと話している。

ヒマワリ生産において穀倉地であるエディルネにとって、近年で最も暑く乾燥した6月となった。降水量不足と極端な高気温がヒマワリの生育に悪影響を及ぼした。4月に植えられたヒマワリは完全に枯れ、3月に植えられたヒマワリは収穫量が50パーセント減少するだろうと予測されている。

■トラキヤの黄色い花嫁、ヒマワリぐったり

トラキヤの黄色い花嫁として知られるヒマワリ。しかし今年は花頭部もタネもまったく形成されず、畑も黄色に覆われず、乾燥して腐ったヒマワリの茎で覆われた。ヒマワリが枯れ果てた畑はひび割れ、まさに干ばつを物語っていた。

■「これほどの干ばつ見たことない」

農家を営むオメル・カラさん(59)は、これほど影響の強い干ばつは初めてだと語った。また、ヒマワリの収穫量は減少が予測されるとし、今年の経費を賄うことさえ難しいだろうと述べた。別の農家のメフメト・ベルベルさんも、この地域では昨年冬の干ばつが長引いていると述べた。

■トゥンジャ川が干上がり、農家は灌漑できず

過去数年間は洪水でたびたび名前の挙がる川だったトゥンジャ川も干ばつの悪影響を受けている。農業灌漑に使うトゥンジャ川が干上がったことで畑に水を流せなくなった農家は方策を検討している。もっとも浅い場所でも水深4メートルあるはずの川は今や流れが止まり砂浜のようになっている。

■灌漑農機のエンジン始動できず

農家のオズカン・ギュルシュンさん、サリム・エヴレンさんは、川の水位が最低状態となっているので灌漑用農機のエンジンを始動できなかったと語った。かつては泳いだり釣りをした川床を今は徒歩で見回る農家の人々は、干ばつ対策を講じてほしいと訴えた。


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翻訳者:原田星来
記事ID:58244