■リビア:イードの捧げものが「天文学的」価格で売られる
【トリポリ:本紙】
リビア国民は国内の政治的・経済的危機の見通しの閉塞がもたらす影響により、あらゆるレベルで苦しんでいる。またこうした苦労のなかで最新のものは、イード・アル=アドハーの準備や今年の供物の購入の際に直面する困難である。
トリポリ市民のラジャブ・アクーリー氏の表現によれば、今日のリビア市場での供物が「天文学的な価格」で売買されているという。これはリビア国民が極度に上昇した値段を表現する際の決まり文句である。
アクーリー氏は、リビアの第二の都市であるベンガジ市の「サアイ市場」の中央にある「羊市場」で次のように語った。「今日は羊が5,000リビアディナール(約1,041米ドル)で売られたが、これはリビア史上に類を見ない非現実的な価格である」。
同氏は前述の表現を繰り返して「供物は歴史的かつ天文学的な価格で売買されている」と付け加えた。
同氏は続けて「今日の最安値は2,000リビアディナール(約420米ドル)で、またこれは労働者の給与である1人あたりの平均(月)収入1,100リビアディナール(約220米ドル)よりもはるかに高い」と述べた。
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