■リビア:イードの捧げものが「天文学的」価格で売られる
【トリポリ:本紙】
さらにアクーリー氏は以下のように疑問を呈した。「このような状況において、国民はどのようにして供物を購入することができるというのだろうか。残念ながら、今年は多くのリビア国民が犠牲の儀式を行わないだろう」。
その原因は何なのか?
これについてリビアの経済専門家アリー・バフルール氏は以下のように述べた。「東西両政府による支配の分断と同時並行の支出により我が国が経験しているインフレーションと腐敗を鑑みると、現在起きている羊の価格の上昇は不思議なことではない」。
リビアには2022年初頭以降、対立する2つの政府が存在する。片方は代議院により任命されたウサーマ・ハマード氏率いる政府(東部)、もう片方は首都トリポリに拠点を置きアブドゥルハミード・ダバイバ氏が率いる国民統一政府(西部)である。
リビアの専門家は次のように話を続けた。「リビア国内における価格の高騰はあらゆるものを含んでおり家畜のみに限った話ではない。しかし率直にいって、羊の売値について我々が耳にする情報は明らかに狂ったものである」。
(後略)
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