エジプト:アラブ議会がガザ地区で活動するUNRWAの保護を求める

2024年07月09日付 al-Quds al-Arabi 紙

■アラブ議会が「UNRWA」の保護を要求:イスラエルはパレスチナの大義を清算し、帰還権の拒否を計画している

【カイロ:ターミル・ヒンダーウィー、本紙】

アラブ議会はガザ地区を含むパレスチナ被占領地のパレスチナ人への人道支援とサービスを提供において重要な役割を担っているUNRWAをはじめとする救援団体とそのスタッフの保護を求めた。

アラブ議会のアーディル・アスーミー議長は、イスラエル政府が国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)をテロ組織に指定し、その活動を犯罪化しようとしていることは、パレスチナの大義を清算し、帰還権を拒否する計画の延長であると述べた。

アスーミー議長は、アラブ連盟事務局本部で行われたパレスチナ委員会で、「ガザ紛争の即時停戦が急務である」と付け加えた。そして、「この紛争で、何千人もの民間人の命が失われ、そのほとんどが子供と女性だった。様々な地域のインフラが徹底的に破壊され、食料システムと医療システムは完全に崩壊した。連日の空撃で人道状況はさらに悪化し、生活のための基盤がすべて失われ、生活必需品が枯渇している」と指摘した上で、停戦交渉におけるエジプトとカタールの努力に対し謝意を表明した。

また、「アラブ議会は、2023年10月にガザ地区で紛争が始まって以来、通常会議以外にも、何度も緊急会議を開き、パレスチナ人の正当な諸権利の完全なる堅持と、エルサレムを首都とする主権国家の樹立のために、パレスチナの大義を支持し、国際的・地域的レベルで努力を続けている」と述べた。さらに、恒久的な停戦、難民の帰還、ガザ地区(の人々が)が直面している危機的状況を軽減するための十分な人道支援確保に向けた(同議会の)取り組みを評価した。


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翻訳者:藤井翠
記事ID:58314