エジプトとカタールの仲介で進展:ハマースとイスラエルの交渉に新たな希望
2024年07月10日付 Al-Ahram 紙
◾︎国際関係学教授:エジプト政府はハマースとイスラエルの合意点を模索
【ムハンマド・ハシュマット・アブールカースィム】
国際関係学教授のハーミド・ファーリス博士は、エジプト政府とカタールの多大な努力により、現在、非常に重要な機会が日々拡大していると述べた。現在のエジプトの政治指導者は、確固たる決意の下、両当事者間の合意点を見出すことを模索している。エジプト・カタール両政府はこれまでの交渉で、イスラエルがネツァリム回廊からの撤退に同意し、ガザ北部の住民が自宅に戻ることを認めるなど、重要な点に到達した。
同教授は「カーヒラ・ニュース」チャンネルのインタビューでイスラエルは包括的な停戦を望んでいないと付け加えた。もう一方の抵抗勢力は、当初、停戦が合意の第一段階の一部となることを望んでいた。ハマースがいくつかの譲歩をし、停戦が第二段階の一部となる可能性があることを示唆し、交渉が5週目に入った今、私たちが正しい方向に進んでいることは明らかである。エジプト政府は、この合意点を見つけるために、多大な努力を傾けている。
同教授はハマースが交渉を妨害する側になったことは一度もないと強調した。ハマースは常に包括的な停戦を求めてきた。一方、誰もが知っているように、イスラエルは常に軍事作戦をできるだけ長く引き延ばすために時間を稼ぐことを目指してきた。この軍事作戦は、ネタニヤフ、スモトリッチ、ベン・グヴィル、そして極右政権の存在と密接に関係している。
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翻訳者:藤澤千咲
記事ID:58319