UAE:パレスチナ解放を唱えた学生を国外退去に

2024年07月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
■アラブ首長国連邦で、クーフィーヤを被り「パレスチナ解放」を唱えた大学生を逮捕、国外退去に

【ワシントン:本紙】

アラブ首長国連邦当局は、5月にニューヨーク大学アブダビ校で行われた卒業式で、学生の一人がパレスチナのクーフィーヤを被り、ステージを横切りながら「パレスチナ解放」を唱えたことを受け、その数日後にその学生を国外へ退去させた。

アラブ首長国連邦は、表現の自由に厳しい制限を課す7つの首長国の連邦国家であり、政党の活動は違法で、アラブ世界を席巻したような、いかなる大規模なデモも行われていない。

このことはニューヨーク大学アブダビ校の大学生活にも及んでおり、学生たちによると、ガザに対するイスラエルの血なまぐさい戦争に関する活動は禁止されているという。それは、首都での文化的イベントでも同様で、AP通信の報道によると、クーフィーヤを身に付けた人の入場は禁止されている。

懲罰を恐れて匿名を条件に語った学生の一人は、「表現の自由などについていえば、政府や法律は、西側諸国にも適した環境をつくりたいという願望とは、どうしても相容れないのではないかと思う。」と語った。

報道によると、ニューヨーク大学アブダビ校は、キャンパス内では「保障された学術的権威」を享受しているが、「どこにおいてもニューヨーク大学のコミュニティメンバーは現地法に対して特権があるということではない」と述べた。

(後略)


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翻訳者:上水流舞
記事ID:58325