ガザで繰り返されるスレブレニツァのトラウマ
2024年07月14日付 al-Quds al-Arabi 紙
■心理学専門家:スレブレニツァの虐殺のトラウマが今日のガザで再現されている
【アンカラ:アナトリア通信】
心理学専門家のメフメト・ヤセル・ジェベジ氏によると、スレブレニツァとガザの集団虐殺は同様のトラウマを生み出しており、ボスニアの人々は30年前に経験した戦争の後遺症とトラウマに苦しんでいる。
トルコの「パレスチナのための精神科医」グループコーディネーターであるジェベジ氏は「スレブレニツァで集団虐殺が発生し、それはすでに終わったとみなされているが、ボスニアでは今でも人々はトラウマに苦しみ続けている」と付け加えた。
さらに、「たまたま通りを歩いていたときに、爆弾が爆破したために、いまだに道を歩くことができない人々がいる。そしてボスニア人に起こったのと同じことがガザの人々にも起こっており、今日ではガザでも同じトラウマが起こっている」と続けた。
1995年7月11日、ボスニア・ヘルツェゴビナ東部のスレブレニツァでセルビア軍による集団虐殺が起きた一方、ガザ地区では昨年10月7日以降、イスラエルによる攻撃と集団虐殺犯罪が起きている。
集団虐殺のトラウマ
同氏は発言の中で、スレブレニツァで集団虐殺を経験した人は大きなトラウマを受けたと指摘し、今日のガザでは同様の苦しみが起こり続けていると強調した。
そして彼は「集団虐殺を経験した人や拷問にさらされた人、移住を強制された人たちの心理状態について語ることは本当に難しいことであるが、私たちはこの状況を監視することによって、状況を理解しようとしている」と続けた。
(後略)
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翻訳者:上水流舞
記事ID:58355