シリア:アサド大統領に近いビジネスマンがイスラエルによって殺害される

2024年07月15日付 al-Quds al-Arabi 紙

■レバノン国境付近でアサド大統領に近いシリア人ビジネスマンがイスラエルの空爆で殺害される

【ベイルート:本紙】

シリア人権監視団(SOHR)が報告したところによると、レバノン国境付近で月曜日(15日)、バッシャール・アサド大統領に近いシリア人ビジネスマンを乗せた車両に対するイスラエルの空爆により、彼および彼の同伴者が殺害された。

SOHRは、「イスラエルの無人機がダマスカス郊外県サブーラ地区でバラー・カーティルジー氏を乗せた車両を攻撃し、同氏および同氏に同行していた人物の計2人が殺害された」としつつ、「カーティルジー氏はアサド大統領に近いビジネスマンで、ゴラン解放シリア抵抗(レバノンのヒズブッラーが数年前に設立した組織で、シリア南部からのイスラエルに対する作戦実行を担っている)への資金援助の責任者であった」と説明した。

ほかにも複数の情報筋が、「首都ダマスカスから北西に10kmにあるサブーラ町付近で、イスラエルの無人機がカーティルジー氏(48歳)とその同伴者を攻撃した」と述べた。

カーティルジー氏は、特出したシリア人ビジネスマンの1人であり、同氏の企業グループは石油業や建設業で活動しているほか、アレッポ市内に数十の工場を保有している。またカーティルジー氏と彼の兄弟でシリア人民議会の議員だったフサーム氏は、シリアの政権を支持しているという嫌疑で米国の制裁リストに登録されていた。


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翻訳者:大森耀太
記事ID:58365