ハタイで発生した2023年2月6日のカフラマンマラシュを震源とする地震で、269人の命を奪ったルネサンス・レジデンス裁判の第二回裁判審理で、拘留されている被告ビュレント・セキュチョール被告は気を失った。セキュチョールは、救急車で病院に搬送されたが、裁判所は、次回の裁判で故意であるかどうかに関する追加答弁の状態を判断することを決めた。裁判の次の審理は2024年10月24日に延期された。

ハタイ・スポルのサッカー選手クリスチャン・アツスさん、ハタイ・スポルのスポーツディレクターだったタネル・サヴトさん、ハンドボールのトルコ代表選手ジェマル・キュタヒヤさんを含む269人が命を落とし、13人が負傷したルネサンス・レジデンス裁判の第二回裁判審理がハタイで行われた。裁判審理で、拘留されている会社の共同経営者、ビュレント・セキュチョール被告が気を失った。ルネサンス・レジデンスの請負人であるメフメト・ヤシャル・ジョシュクン被告が答弁している間に失神したビュレント・セキュチョール被告のために法廷に医療チームが呼ばれた。　

セキュチョール被告は、応急処置を受けた後救急車で病院に搬送され、裁判審理は中断された。休憩の後、継続された審理で、請負人のジョシュクン被告とオンデル・アルトゥン被告の答弁が行われた。被告人弁護士の新たな専門家報告書要求は却下され、次回の裁判審理は2024年10月24日に延期された。

■「被災者のことを思うと辛く、悲しい」

ジョシュクン被告は、答弁で「被災者のことを思うと辛く、悲しい。遺族にお悔やみ申し上げます。」と述べた。

被告人らのうちオンデル・アルトゥンは、「私は精神分裂症で、刑務所ではかなり苦しんでいます。」と語った。裁判委員会は、拘留されている被告たちの拘留状態の継続と、公務員と死傷者についての資料の結末を尋ね、次回の尋問で故意であるかどうかに関する追加答弁の状態を判断することを決定した。

■裁判では誰が逮捕され、誰が指名手配されているか？

ルネサンス・レジデンスの倒壊ののち、請負人のメフメト・ヤシャル・ジョシュクン被告、建物監査会社の幹部であるメフメト・ハシム・エラスラン被告、建物監査会社の取締役兼共同経営者であるビュレント・セキュチョール被告と監査要員のオンデル・アルトゥン被告が「意識的な過失によって複数の人を死亡させる原因となった」という罪で逮捕された。　

建物監査会社の幹部のうちのA.K. 、建設技術者のI.D. 、現場指揮官のB.M. は拘留されず裁判を受けて、釈放された。逃亡中の請負人メフメト・ヤシャル・ジョシュクンの兄弟と、レジデンスの静的プロジェクト責任者、現場指揮官、そして会社の共同経営者であるフセイン・ヤルチュン、ジョシュクンは、赤色報告書で指名手配されている。