スーダン:近隣諸国に避難したスーダン人200万人に「膨大な」医療需要
2024年07月19日付 al-Quds al-Arabi 紙
■世界保健機関:近隣諸国のスーダン人200万人に「膨大な」医療需要
【ニューヨーク:アナトリア通信】
世界保健機関(WHO)が木曜日(18日)に発表したところによると、スーダンでの戦闘の再燃により、「膨大な」医療需要が生じる状況で、220万人が近隣諸国への避難を余儀なくされているという。
「ほとんどのスーダン人は、何日もの間歩き続け、度重なる避難、弾丸による負傷、強姦や性的暴力を生き延びた後にチャドに到着するのだ」と、WHOの事務局長であるテドロス・アダノム・ゲブレイエソス氏は強調した。
Xに投稿された声明の中で、彼は「スーダンでの戦闘が再燃し、『膨大な』医療需要が生じる状況で220万人が近隣諸国への避難を余儀なくされている。」と述べた。
同声明によれば、先週、WHOの専門家らがチャドを訪れ、スーダン人避難民の状況を調査したという。
「私たちの優先事項は、緊急の医療需要に対応するシステムを構築すると同時に、チャドの保健システムを長期的に強化することである。」とゲブレイエソス氏は締めくくった。
2023年4月中旬以降、主権評議会議長アブドゥルファッターフ・ブルハーン率いるスーダン国軍とムハンマド・ハムダーン・ダグロ(ヘメッティ )率いる即応支援部隊(RSF)が戦闘を行っている。国連によると、この戦闘で死者約1万5000人、国内避難民・難民約1000万人が発生しているという。
スーダンの18州のうち12州にまで拡大した戦闘による食糧不足で、数百万人が飢饉や死へと追い込まれかねない人道的大惨事を回避するよう、国連や国際機関はいっそうの喚起を行っている。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:若杉宗一郎
記事ID:58387