■夏シーズンの見込みなし、複数のホテル倒産へ:戦争は長期化
【本紙】
イスラエルによるレバノン南部への戦争が長期化し、レバノンの観光部門に影響を与えている。昨年末から年始にかけて、クリスマスや冬休みを控えた冬の観光シーズンは大打撃を受けたが、その影響は夏の観光シーズンにも及んでいる。
このような状況下、レバノンの観光・ホテル経営者組合連盟のピエール・アシュカル代表は、2024年の夏シーズンが回復する見込みの扉を閉じ、「今年の夏シーズンに(回復の)チャンスはない、たとえあったとしてもそれらは実現困難だ。あらゆる面で国が直面している脅威は、すべて戦争の長期化を裏付けるだけで、全く進展は見られない」と述べた。
アシュカル代表は金曜日の声明で「戦争は観光業にとって最大の敵である。観光業に安心・安定・安全は必要不可欠である。ところが今日レバノンは戦争状態にある。そのため、我々がこれまで行ってきた努力にもかかわらず、(我々は)後退しつつある」と指摘した。
そして、先月7月末の指数で、レストラン部門が40%、ホテル部門が約60%、(前年より)減少していることを明らかにした上で、「ゴラン高原のマジュダル・シャムス事件以来、宿泊予約の90%がキャンセルされ、その大部分はレバノン人観光客からだった」と付け加えた。
(2)に進む