マルマラ大学、利益事業者のためエルドアン複合施設に引っ越し
2024年08月12日付 Cumhuriyet 紙
マルマラ大学ギョズテペ・キャンパスとレジェプ・タイイプ・エルドアン複合施設の間には車で13kmから17kmの距離がある。キャンパスへはバスあるいはM4地下鉄路線のキュチュクヤル駅で降りてバスに乗り換て到着できると明らかにされている。メトロから降りてキャンパスへ行こうとする人は25分から30分歩く必要がある。学生たちはマルテペ・キャンパス(レジェプ・タイイプ・エルドアン複合施設のこと)で撮影した動画によって次の問題について触れた。「学校はとても大きい、端から端まで歩くのはとても困難である。学校では[バス運行による]循環路が不十分である。学校の多くの場所が建設中であり、授業の場所はどうなるのかわからない。」
マルマラ大学学長府は、イスタンブルのギョズテペ・キャンパスにある4学部とカルタルにある学部がレジェプ・タイイプ・エルドアン複合施設に移転されることが発表された。ギョズテペ・キャンパスにあるアタテュルク教育学部、経済学部、経営学部と政治学部、カルタルにある金融学部がマルテペのバシュビュユク道路にあるレジェップ・タイイプ・エルドアン複合施設へ移転することに反対を表明した学生たちは、SNS上で、「今年、学部を都市部からとても離れたキャンパスに移転する。ただギョズテペを利益事業者に渡すために。実際に、学生としては、住まいの問題も起きている。これに加えて通学の問題も起こるだろう。経営学部の学生として、[この処置について]首を縦に振ることはできない。私達の声に耳を傾けてもらいたい。」と述べた。
■贅沢なマンション計画
ギョズテペ・キャンパスからレジェプ・タイイプ・エルドアン複合施設マルテペ・キャンパスには、大学が昨年発表したデータによると、約1万1822人の生徒が移動する。さらに、マルマラ大学のニシャンタシュにあるキャンパスの用地が入札でDAPホールディングスの子会社であるエルテスィ建設とイストライフのJVに落札された。同ホールディングスは、前述の用地に「ニシャンタシュの森」という名の高級マンションを建設する中、何年間も人々はこの状況に反対している。
本紙に話をした教育労働組合高等教育部門エブリム・ギュレズ書記長は、「大学に圧力がある。免職、禁止で一連の大学を黙らせている状態である。思い通りにやるという考え方が行き着いた到達点だ、これは。それをそこから取りそこに移す、これを取りここに移す。その学科を閉鎖する、といった理屈である。とても残念なことに、ここで考えられていないことは、そこで働く管理者、技術者、研究者、在籍を続けている学生たちのことである。こうした人々が、何を経験し、どんな問題に直面するかが考慮されていない。そこで授業が続いていたならば、どうなっていたのか。」と述べた。
■目的は覇権
「公正発展党は、長年にわたり大学に対して覇権を築こうと努めている。」と述べたギュレズ書記長は、「この結果として、私が行ったのだという理屈によって、一連の措置を目にしてきている。このことを学生に経験させる権利は誰にもない。大学で変更を実施するならば、その大学の全ての関係者を集めて、理由を説明すべきだ。このように[手前勝手に]下した決定を学生たち、そこで働く職員に無理強いする権利は誰にもない。」と述べた。
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翻訳者:新井慧
記事ID:58496