トルコからロシアへ桃の輸出、好調

2024年08月13日付 Milliyet 紙

イズミルのセルチュク郡産の桃が世界の市場で人気を集めている。最大の市場であるロシアにトルコから輸出された桃は昨年11万3000トンであったが、今年は最初の7カ月で既に12万9000トンに達している。ロシアは輸出先の66カ国の間で最も大きな割合を占めており、同国からの収益は1億2839万1000ドルとなった。

エゲ輸出者連合の統計によると、2024年1月1日から2024年7月31日の期間におけるトルコの桃輸出量は、昨年同期間の16万1000トンから16.9%上昇し18万8000トンに上ったという。また、今年の最初の7カ月の収益は、昨年同期間の1億4600万ドルから約26%増加し1億8600万ドルに達した。トルコは今年同期間に66カ国に白桃とネクタリンを輸出したが、そのうちロシアは12万9000トン、金額にして1億2839万1000ドルと最大の市場となった。

■「品質と量で大きくリードしている」

エゲ輸出者連合の執行部メンバーを務めるサドゥク・デミルジャン氏は、今年も桃は輸出におけるシェアの大きさによってトルコ経済に大きく貢献していると述べ、イズミルのセルチュク郡産の桃の品質に注目した。デミルジャン氏は、桃の生産において長年にわたって重要視されてきたのはブルサであったがセルチュクも上位に上がってきていると指摘し、以下のように述べた。

「桃はトルコ経済上で大いに貢献している。昔はブルサがリードしていた。今は、トルコのエゲ地方、特にセルチュクで桃が重要な地位を占めている。品質と量で大きくリードしているのだ。」

■「値下がりした」

デミルジャン氏は、桃収穫も終わりに近づいていると指摘し、桃の値段がだんだんと下がってきていることに注目して以下のように述べた。

「収穫はこの先10日間続く。桃の収穫も終盤だ。収穫が終わりに差し掛かると値下がりし、桃の値段は予想を下回る形となった。今年の桃の収穫量は少し控えめだった。この収穫量の少なさは市場にも反映されており、最初に下がっていた桃価格はその後上昇し、現在は再び低下している。しかし、輸出に問題はなかった。最も大きい桃の市場はロシア、ウクライナ、ドイツ、一部の欧州諸国である。しかし、トルコ産の桃の最大の市場はロシアだ。今年の桃輸出量は16%増加した。外貨換算しても20%上昇した。今年は1億8600万ドル分の桃が輸出された。」

■「家族総出で収穫」

セルチュク在住の桃農家で4児の父親でもあるクルトゥルシュ・ディンチ氏は、早朝家族総出で果樹園に来て桃を収穫したと話す。ディンチ氏は以下のように述べる。

「ありがたいことに桃シーズンは好調だった。私はセルチュクで約500~600トンの桃を扱っている。問屋でもあり生産者でもありそして卸売でもある。生産者として費用がかさんでいることはわかっている。子どもの頃からこの仕事を続けてきた。今年は桃の出来が悪いからといってこの仕事をやめるものではない。私のもとで平均25人が、100日にわたって働いている。妻と子供たちもやって来る。みんな一緒に働いているのだ。」

ディンチ氏は、この先も桃の生産を続けるとして、「これが我々の仕事だ。できる限り生産を続けていく。来年は費用が低く抑えられるよう期待している。」と話した。(DHA)


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:金子萌
記事ID:58497