■地方住民たちが各県に対して「渇きの行進」を組織する
■当局は水不足の解決方法を模索する
【ラバト:本紙】
同決定は、カサブランカ市議会議長のナビーラ・ラミーリー氏が「市とその郊外の水事情は憂慮すべきであり、危機的である」と述べた声明の数日後に下された。また同氏は経済首都(カサブランカ)の状況が、昨年8月に創設されたモロッコ初の「水の高速道路」プロジェクトを通してアブー・ルグルグ川から引かれた水に完全に依存していることを指摘した。
カサブランカ市長は責任者らに対し、特に同市南部に位置する地域での飲料水の確保に関する困難が増していると注意を呼びかけ、近い将来に断水が起こる可能性も否定しなかった。実際に水の湧出は10%減少しており、状況が改善しなければ断水も起こりうると述べ、この危機は次の9月まで続く可能性があると付け加えた。
最新の国王演説で憂慮すべき水問題の現状について詳細に語ったモロッコ国王のムハンマド6世を筆頭とし、モロッコ政府担当者らにとって水問題は優先事項となっている。国王は水の浪費や間違った使い方についても演説し、「水の保全は全ての組織や当事者が関心を寄せるべき国家の責任であり、またそれは全国民の肩にもかかっている」と強調した。さらにモロッコ国王は管轄当局に対し、公共用水の保護、「水警察」の活動活性化、水の過剰利用やみだりな揚水の制限、貯水地間の水の移送のための大規模プロジェクト遂行や淡水化プラント完成の早期化について、さらなる覚悟を求めた。
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