モロッコ:深刻な水不足に対して当局は対応を模索(3)

2024年08月12日付 al-Quds al-Arabi 紙

■地方住民たちが各県に対して「渇きの行進」を組織する
■当局は水不足の解決方法を模索する

【ラバト:本紙】

モロッコ国営チャンネルで放送された国王演説のわずか1日後、アズィーズ・アフヌーシュ首相は「飲料水・灌漑用水供給のための国家プログラム2020-2027運営委員会」の会議を召集し、政府は水資源の結集・管理分野における投資ペースを上げる決意があることを強調した。多くの大臣が出席したその会議では、首相はさまざまな関係省庁に対し、水関連の投資の加速や、決められたスケジュールに合わせた投資の実施を促した。

何年も続く干ばつに起因する複雑な問題を解決するために、モロッコ政府は水源を多様化する革新的な解決策に取り組んできた。その解決策とは、貯水地と利水システムとの連結の優先順位を高め、海水の淡水化や処理排水の再利用といった非伝統的な水資源利用を大幅に増大し、さらに大小数十ものダムを建設することなどである。

また、モロッコのステップ気候帯でトロピカルフルーツ(栽培のため)の灌漑に多くの水を使用しその果実を国外に輸出した結果、モロッコの水資源の枯渇につながった、という問題が以前観測筋から提起されている。

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翻訳者:松本大介
記事ID:58502