■シリア・アラブ軍は「緊張緩和地帯」のさまざまな領域で平穏を実現…シリア・ロシアの合同航空部隊は砂漠地帯の深部でイスラーム国の隠れ家に対する捜索・爆撃作戦を継続
【ハマー、ダマスカス:ムハンマド・ハバーズィー】
シリア・アラブ軍は昨日、「緊張緩和地帯」内のさまざまな領域で平穏を実現した。またシリアとロシアが合同で運用する航空部隊が砂漠地帯の深部でテロ組織「イスラーム国」の複数拠点に対する激しい空爆を続けた一方で、ダイル・ザウル県東部の田園地帯で民兵組織「シリア民主軍」(SDF)の拠点が武力攻撃を受け、同民兵組織の戦闘員1人が死亡した。
ある現地筋が本紙に伝えたところによると昨日、「緊張緩和地帯」にあたるガーブ平原北西部とイドリブ県南部との「接触線」上のほとんどで、慎重な平穏が広がった。同筋はこの平穏が、ハマー県田園地帯およびイドリブ県田園地帯で活動しているシリア・アラブ軍部隊が、ハマー県北西部のガーブ平原、イドリブ市周辺、イドリブ県南部田園地帯に位置するザーウィヤ山地方、同県東部田園地帯で、テロ組織「ヌスラ戦線」とその同盟者らの複数拠点に向けて実施した実質的な砲撃およびミサイル攻撃によって実現したものだと説明した。
同筋によると、シリア・アラブ軍の部隊はここ数日間で、「緊張緩和地帯」にあたるハマー県田園地帯およびイドリブ県田園地帯で「ヌスラ戦線」のテロリストらと彼らの同盟者らの複数拠点に対して重砲、ミサイル、実弾掃射を加えた。同軍はこうした攻撃の結果、「ヌスラ戦線」に属する多くの標的を破壊し、彼らの活動を大きく混乱させたという。
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