パレスチナ:子供を裁判手続きなしで拘束

2024年08月31日付 al-Quds al-Arabi 紙

■占領当局はパレスチナ人の子供に対して4ヶ月間の裁判手続きなしの拘束を決定

【ラマッラー:本紙】

イスラエル占領当局はヨルダン川西岸地区ラマッラー北部のアブワインに住むパレスチナ人の子供(14歳)に対して裁判手続き無しの4ヶ月間の拘束を命じた。

パレスチナ通信社(ワファー)は子供の父親であるスブヒー・アブドゥルカリームが「今月の21日、占領軍が家に押し入り息子のウマールを部屋で拘束した。そして彼を尋問し、複数の打撲に至る殴打を行った。その後彼を逮捕し、オフェル刑務所に移送した。占領政府は私の息子に対して裁判手続きなしの4ヶ月の拘束を命じた」と話していることを報じた。

アッ=ダミール囚人支援人権協会によると、子供のウマールは占領政府の刑務所にいる250人以上もの子供のうちの1人である。また、裁判手続きなしの恣意的な拘束状態にある40人の子供のうちの1人であり、その中で1番若い。また、占領当局は長年にわたって抑圧や支配の手段の一つとしてパレスチナ人コミュニティーグループ全体に対して、裁判手続きなしの恣意的な拘束を行なっている。

また囚人クラブ協会によると、占領政府の刑務所に収容されている人数は2024年8月初めまででおよそ9900人に上り、裁判手続きなしで拘束されている人数は3432人に上ったという。ヨルダン川西岸地区における拘束状態にある子供の数については720人に上った。


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翻訳者:清久功介
記事ID:58598