チュニジア:サイード現大統領の政治的権力を維持するための「選挙劇」に警告

2024年09月04日付 al-Quds al-Arabi 紙

■チュニジアの立候補者、サイード大統領への忠誠を維持するための「選挙劇」に警告

【チュニジア:本紙】

チュニジア大統領選立候補者であるズハイル・マグザーウィー氏は、カイス・サイード現大統領への忠誠を維持するためのいわゆる「選挙劇」に警告を発した。

マグザーウィー氏はフェイスブックにビデオを投稿し、選挙管理委員会(以下、「委員会」という。)が最終的で拘束力があり異議申し立てできない行政裁判所の決定を無視したことに不満をあらわにした。

同氏は、委員会が何人かの候補者を不当に扱い、今日、自らをすべての権力の上にあるとみなしていると批判した。そして、自身の法務専門チームと共に、10月6日に改ざんや排除ではなく、投票によってチュニジア国民が発言できる公平・公正な選挙を行う権利を守るために、あらゆる可能性のあるシナリオを検討していると断言した。

そして、チュニジア国民へ向けて、「現政権は、投票箱を、今ではもはや少数派となった支持者たちの私有財産にしようとしている。(彼らは)あらゆる手段を使ってあなたたちを妨害し、選挙をボイコットするよう強要している。さらに、稚拙な演出で選挙を(サイード大統領への)忠誠を誓うものに変えようとしている」と付け加えた。



委員会は月曜日、大統領選挙の最終立候補者名簿を発表し、カイス・サイード現大統領、アヤーシー・ザマール氏、ズハイル・マグザーウィー氏が(正式な)立候補者となった。アブドゥッラティーフ・メッキー候補、ムンズィル・ズナーイディー候補、イマード・ダーイミー候補を大統領選に復帰させるよう命じた行政裁判所の決定履行は拒絶された。

一方、当局はアヤーシー・ザマール候補を「署名偽造」の疑いで逮捕し、捜査が行われた。その後、裁判所は48時間の起訴前勾留を決定した。


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翻訳者:庄司陽
記事ID:58600