シリア:麻薬密輸対策の成果をめぐる政権側の主張と疑惑(2)

2024年09月04日付 al-Mudun 紙

■シリア政府がダマスカスでの少量の麻薬押収でサウジアラビアに「求愛」

【本紙】

ダルウィーシュ長官はこの発表の数日前にも、類似する声明のなかで、ダマスカス中心部のシャーグール地区で「楽器に芸術的な方法で隠され、サウジアラビアへの密輸の準備ができていたカプタゴンの錠剤10万錠を押収することに成功した」と述べており、送り主がヒムス県で「人目に隠れていた」人物だと指摘していた。

公式発表はこれら2作戦に関するもの留まらなかった。実際2024年初頭以降、複数の県にまたがるシリア政府の支配地域内で麻薬対策局が発表する作戦の数が顕著な増加を見せていた。しかしそれらのすべては密輸用の荷物であり、一部には密輸準備前に倉庫内に隠されていたものもあった。一方現時点では、シリア政府の影響下にある地域、特にヒムス県田園地帯およびダマスカスから北西にあるカラムーン地方に広がっている製造工場を狙った作戦の発表はされていない。

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翻訳者:大森耀太
記事ID:58609