イスラエル:ガザでの任務完了が迫るなか、占領軍が作戦の比重をレバノン戦線へ移す

2024年09月10日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イスラエル占領軍:我々はガザでの任務が完了に近づくなかで比重をレバノンに移す

【エルサレム:諸通信社】

イスラエルのヨアブ・ガラント国防相は火曜日、軍がガザ地区での任務完了に近づきつつあるなか、作戦の比重を北部のレバノン戦線に移していると述べた。

ヘブライ語の「チャンネル12」が伝えたところによると、ガラント氏の発言は、イスラエル占領軍がレバノン領土での地上戦を模した演習の終わりに述べられたものである。

同氏は「我々は南部(ガザ)での任務完了が迫るなかで、比重を北部(南レバノン)に移している」と付け加えた。

さらに、「我々は北部でまだ実行していない任務がある。それは治安状況を改善し、住民ら(レバノン国境近くの入植者)を自宅に戻すことである」と付け加えた。

イスラエル占領当局は10月8日、ヒズブッラーとの境界線をまたぐ相互の砲撃が継続していることを受けて、レバノン南部との国境線沿いに暮らす多くの入植地住民に退避するよう求めた。

2023年10月8日以降、レバノン国内のレバノン系、パレスチナ系の派閥、なかでも特にヒズブッラーは、両勢力を隔てる「ブルーライン」を超えて、イスラエル占領軍と毎日砲撃の応酬を繰り返している。

各派閥は、砲撃停止には、イスラエル占領軍が10月7日以降ガザ地区で米国の支援のもとで実施している戦争の停止が必要だとしている。この戦争により、約13万6千人のパレスチナ人が死傷したが、彼らのうちのほとんどは子供と女性であり、さらに1万人以上が行方不明となっている。


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翻訳者:渡邉翼太
記事ID:58634