エルドアン大統領「クリミアのウクライナへの返還は国際法上の要件」
2024年09月11日付 Milliyet 紙
エルドアン大統領は第四回クリミア・プラットフォーム首脳会合へビデオメッセージを送った。
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、「ウクライナの領土一体化、主権、独立に向けて我々が提供する支援は永続的なものである。クリミアのウクライナへの返還は国際法上の要件である。クリミアの住民であるクリミア・タタール・トルコ人同胞たちの安全と健康の確保もわれわれの外交政策の最優先事項である。」と述べた。
エルドアン大統領は、第四回クリミア・プラットフォーム首脳会合へビデオメッセージを送った。大統領はビデオメッセージの中で、「親愛なるウクライナ政府のゼレンスキー大統領、親愛なる政権の大臣の皆様、親愛なるクリミア・タタール・トルコ人の同胞の皆様、あなた方に最大級の親しみをもって挨拶をさせていただきます。第四回クリミア・プラットフォーム首脳会合において、あなた方へビデオメッセージを通して接することができて光栄に思います。親愛なるゼレンスキー大統領、クリミア・タタール共和国のリーダーであるムスタファ・クルモール氏を始めとして、この極上のサミットの開催に伴い尽力してくださった皆様に感謝を申し上げます。
今年のサミットはクリミア・タタール人の追放80周年と重なります。祖国から強制追放されたクリミア・タタール・トルコ人同胞が受けた傷や悲劇の痛みは80年を経ても治まることなく、傷もふさがっていません。トルコ共和国が当初から反対し、認めていないクリミア併合は、過去経験した痛みをさらに深めています。ウクライナの領土一体化、主権、独立にむけて提供する我々の支援は永続的なものです。クリミアのウクライナへの返還は、国際法上の要件です。クリミアの住人であるクリミア・タタール・トルコ人同胞の安全と健康の確保も我々の外交政策の最優先事項です。」と話した。
ウクライナ政府がクリミア・タタール・トルコ人の権利強化のため開始した法整備に対して感謝の意を表したエルドアン大統領は、「この先クリミア・タタール・トルコ人の権利を強固にする方向で追加措置が講じられることを信じています。クリミア・タタール・トルコ人は祖国で自由、安全、平和に生活を送る権利を有しています。クリミア・タタール国民議会副議長のネリマン・ジェラルが約3年束縛された後、6月に釈放されたことは喜ばしいことです。ハサンとアジズのアフメドブ兄弟も含めて、全てのクリミア・タタールの同胞が一刻も早く自由にめぐり合うことを待っています。
戦争がウクライナの領土一体化、主権、独立を基礎として、公正で永続性のある平和的な結果で終結することが心からの願いです。メッセージの締めくくりとして、プラットフォームの組織で我々が進めている取り組みが、クリミア、ウクライナ、我々の地域で平和確立に向けた国際間の営為に貢献するよう願っています。追放80周年に当たり他界されたクリミア・タタール・トルコ人の同胞たちの神聖なる記憶を改めて敬意をもって追憶します。皆様に敬意と挨拶を送ります。」と述べた。
この記事の原文はこちら
翻訳者:橋本響
記事ID:58636