■アブー・ガイト氏:現在の国連安全保障理事会は、形態においても履行においても我々が共有している野心に応えられない
【カイロ:本紙】
アラブ連盟事務総長のアフマド・アブー・ガイト氏が火曜日、ニューヨークで開催された未来サミットに参加した。そこで同氏は「今日われわれが直面している諸問題は関連し合い、絡み合っている。あらゆる問題は多様性の創出や国際水準での共同作業という重要な点で交差する。それらの問題は地球温暖化や気候変動、そして特に気候融資に関する発展途上国と先進国の間の格差への直面によって明らかになる。また、気候変動への順応のための公正かつ公平な負担や悲惨な貧困、債務危機、さらには新技術(特に人工知能)によって課される重要な挑戦によっても明らかになる」と述べた。
事務総長の公式報道官であるジャマール・ラシュディー氏はアブー・ガイト氏が声明で次のように述べたことを明らかにした。「現在の形態の国連安全保障理事会がもはや今日の世界の真理を反映したり、現況の争いに関して効果的かつ影響力のある仕方で多様な観点をもつ実施目標を遂行したりできないとみなが確信している。それの最たる例は、イスラエルがガザに対して何カ月間も侵略や犯罪を続けているにもかかわらず、安全保障理事会が決議を下すことができないでいることである。また、決議を下したとしても、今まで実行に移すことができていない」。
さらに同氏によれば、アブー・ガイト氏は「アラブ地域や世界で現在起きている複数の危機に対応し、新しい世代のために現状をよりよくするために、国連との活動を強化・継続しなければならない」と強調した。
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翻訳者:清久功介
記事ID:58707