ガザ:イスラエルの爆撃で手を失った後バイオリンを弾く少年

2024年09月27日付 al-Quds al-Arabi 紙

◾️イスラエルが彼の手を切断したその後..ガザの少年はバイオリンを弾く

【ガザ:アナトリア通信】
パレスチナ人の少年ムハンマド・アブー・イーダは、イスラエルの爆撃で手を切断された後も諦めなかった。ウードを演奏する能力を失ったにもかかわらず、彼は絶望しなかった。ウードは戦争の発生前、彼の人生の一部であった。

この手の切断は、その残酷さにもかかわらず、14歳のムハンマドにとって音楽演奏の旅における新たな始まりを象徴した。彼はウードをヴァイオリンに替え、ある女性音楽家の支援を受けてヴァイオリンの演奏を始めた。

イスラエルの襲撃に起因する航空機の轟音や爆発音があろうと、ガザ地区の一部のパレスチナ人による音楽的挑戦は止まらず、彼らの命への執念を反映している。

彼らの一部は、避難所の避難民に向けて音楽の合奏を行うため、これらの趣味を活用した。目下の戦争による負担を軽減するためだ。

16歳のサマー・ナジムは、小さな布切れで仲間のムハンマドの腕に弓を結ぶ。一方、彼はもう一方の手で楽器をしっかりと握り、ヴァイオリンの練習を始めた。

アブー・イーダはエドワード・サイード国立音楽院の学生の一人で、ウードの演奏方法を学ぶために入学した。ウードは通常、両手を必要とする楽器であり、片方の手や手のひらで演奏するのは熟練者以外にとっては非常に困難である。

そのためアブー・イーダは、戦争が継続するにもかかわらず、まだ始まったばかりの音楽の道を全うするため、手を切断されても使いやすい楽器の演奏を学び転向した。その楽器が、「ヴァイオリン」だったのだ。

(後略)


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翻訳者:中村冴
記事ID:58766